世界と日本のメンタルの差はなんですか？：ヤンサカ

世界と日本のメンタルの差はなんですか？

メンタル

2017.11.16

＜質問＞
世界と日本のメンタルの差はなんですか？

＜回答＞
日本のJリーグ・日本代表には、メンタルトレーニングコーチがいません。
監督やコーチなど技術面の専門家・フィジカルコーチやアスレティックトレーナー、また栄養士やドクターなど身体面の専門家は、多くのチームが雇っていますが、メンタルトレーニングコーチを雇っているチームは全くいません。
ワールドカップに出場する世界各国の代表チームには、メンタルトレーニングコーチというパフォーマンスを向上させる専門家が帯同しています。また悩み相談に応じるカウンセラーさえも帯同しているケースがあります。

日本のサッカー界では、メンタル面が選手が自分で身に着けるものだというような認識しかないのかもしれません。心技体の技・体は時間をかけてトレーニングするのですが、心は時間をかけてトレーニングするという考えさえないのが日本のサッカー界です。監督やコーチが、その重要性に早く気付いてほしいと思います。

先月、アメリカで行われた学会では、メジャーリーグ（プロ野球）だけで、23チームに40名以上のメンタルトレーニングコーチが帯同しているという報告がされました。日本のプロ野球でも、まだ0という状況です。サッカーだけではなく、日本のスポーツ界全体でメンタル面強化が遅れていることは事実です。

もう一つ困った問題が、日本では資格を持たない「自称専門家」が多くいて、現場を混乱させています。アメリカでは、博士号を持った専門家の制度ができていますが、日本では資格を持った専門家もいるのですが、まだまだ自称専門家に依頼をするチームが多くあります。アメリカで30年前に起こったことが今の日本で起こっています。
世界では、スポーツ心理学を専門に学んだ者がメンタルトレーニングを指導するのが常識ですが、日本ではまだまだ混乱している現状があります。早く世界レベルに追いついてほしいと考えています。

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