年間を通じてコンスタントに試合で活躍するには、怪我をしないことが重要だ。全国大会で結果を残す強豪校ほど怪我をしないための身体づくりを念入りに行っており、どんなメニューを行っているか気になる選手も多いだろう。そこで、今回は全国高校サッカー選手権大会に6年連続で出場中の京都橘高校が行う身体づくりとリハビリの様子を特別に取材させてもらった。

■しなやかに動ける身体づくりが京都橘流の怪我予防

 「器具を使って身体を強くするのではなく、身体を上手く使って、自らの身を守るのが京都橘の身体づくりです。相手と当たって転げそうになった時に受け身がうまくとれたり、転倒しないようにするのも怪我予防の一つ。速くしなかやに動けるのが本当に良い選手だと思います」。そう話すのは京都橘の米澤一成監督だ。京都橘では、5年前から毎週水曜日にピラティスの要素を取り入れたフィジカルトレーニングを実施してから、大きな怪我をする選手が減少。加えて、屈強な選手に当たり負けせず、ゴールに向かう岩崎悠人選手(現・京都サンガF.C)のような選手も育っている。

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 とは言え、しなやかな身体づくりを行っても、怪我を避けるのは難しい。特に太ももの肉離れは、急な方向転換をした際や急停止、急発進した際に起きやすく、経験したことがある高校生プレイヤーも少なくないだろう。京都橘のフィジカルトレーナーを務める和泉彰宏さんが肉離れをした場合に気を付けるポイントとして、「損傷した部位や可動域の回復」と、「怪我の原因となった身体を動かす際の癖を直す」の2つを挙げる。受傷後、歩行や軽いジョギングができるようになってからは、片足を胸付近に置きながら、怪我した足を伸ばす<低強度のリハビリメニュー>(動画46秒をチェック)が有効だという。損傷した部位の痛みがなくなり、ランニングができるようになってからは足を八の字にした状態で360℃に手をつくメニューや、高く伸ばした手と反対の太ももを上げる<中強度のメニュー>(動画55秒をチェック)を行い、怪我した箇所への負荷を上げるのがベストだ。これらのメニューは、動画内で紹介しているので、肉離れをした際は参考にしてみよう。

■太ももの圧迫には、「FILMISTA THIGH(フィルミスタ サイ)」がおススメ

 負傷した箇所を圧迫するために、リハビリでよく使われるテーピングでの固定は専門的な知識が必要で、トレーナーがいないチームでは簡単に行うことが難しい。そんな時におススメしたいのが、3つのストラップを巻くだけで太ももが固定できる新世代のサポーター「FILMISTA THIGH(フィルミスタ サイ)」だ。2種類の伸縮性の違うウレタンフィルムを圧着することで、薄さと固定力を両立しており、また、患部にピンポイントでウレタン製のパッドをあてられるのも特徴。和泉さんは「トレーナーさんがいないチームでも圧迫感や固定感を調節できるのが良い」と口にする。テーピングを巻くことのわずらわしさやテーピング使用時に発生しがちな肌トラブルも抑えられ、長い目で見れば財布に優しいのも高校生にとって嬉しいポイントだ。

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 実際に「FILMISTA THIGH(フィルミスタ サイ)」を使って、リハビリメニューを体験した主将の篠永雄大は、「テーピングは知識が必要で、自分で巻くのが難しいけど、このサポーターは自分で素早く巻けるのが良い」とコメント。松田佳大も、「手軽に巻けるし、しっかりとした圧迫感があって、動いても邪魔にならない」と使用感に満足した様子だった。

7月下旬には今回紹介したTHIGH(サイ)と共に、ふくらはぎ用のCALF(カーフ)も発売された。こちらもふくらはぎを圧迫しながら動きやすさを追求した新世代のサポーターだ。京都橘流の身体づくりを参考にし、もしもの場合はFILMISTAシリーズを使い、しなやかに動ける身体づくりを目指してはどうだろうか。

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MF篠永雄大(3年)
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DF松田佳大(3年)
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和泉彰宏
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1990年7月29日生まれ。スポーツ整形外科でリハビリに従事した後、スポーツトレーナーとして独立。2015年から京都橘高校や京都橘大学のフィジカルトレーナーを務めるほか、ジュニアからプロ選手まで幅広くトレーニング指導を行なっている。理学療法士、JARTA認定スポーツトレーナー、PHIピラティスインストラクターの資格を取得。詳細はこちら>>