<質問>
夏場にたくさん走り込んできたのに、試合になると足がつってしまいます。あんなに走り込んだのになぜ足がつってしまうんですか?試合の最後まで足がつらずにプレーするためにはどうしたらいいですか?

<回答>
悩ましい質問ですね。頑張ってきたのに、その頑張りが報われていないということ。

筋肉が痙攣してしまうのにはいくつかの要因があるのですが、その要因の一つに、たくさん走り込んできた時の動きと、サッカーで必要とされている動きが異なっていることが挙げられます。何キロ走だったり、何百メートル走だったり、何メートルダッシュを何本だったりという直線的な走りが、よくある走り込みの現状だと思います。

しかし、サッカーの試合ではどのような動きが繰り返されるでしょうか?刻々と変化する試合の状況に対して、常に動くスピードと方向が変わっていますよね。トレーニングの原則の一つに「SAIDの法則」というものがあります。SAIDとはSpecific Adaptation to Imposed Demandの頭文字を取ったもので、『身体は課された要求に対して特異的に適応する』という訳になります。

つまり、『人の体はトレーニングに適応する』ということです。サッカーで求められる動きの持久力を上げていけば、試合でつらなくなる。この理論に基づいて、ステップや方向変換の連続を繰り返すトレーニングをすると、試合でつりにくくなります。このトレーニングの効果は私の現場でも実証済みで、つりやすい選手がつらなくなって、試合の最後まで走りきれるようになっていますよ!

ただ、強度は高いので、試合に疲労が残らないタイミングと量で実施してください。疲労が残っていてもつりやすくなってしまうので気をつけてください

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