<質問>
プレーしていると何故か腰に負担がかかっているらしく、練習後すごい腰が痛くなります。これはプレー面で何かを変える必要があるということでしょうか。病院に行く時間もないので、教えてほしいです。

<回答>
腰痛に関しては、いくつかの要因が考えられるので、本来であれば、監督やコーチに話をして、病院で診察する時間を作ることが先決だと思います。その診断を受けて、対処する方法は変わってきますが、腰や膝の負担を軽減させる方法を一つご紹介させて頂きたいと思います。

キーワードは踵からの接地。スローペースならまだしも、速く走ろうとした時にも、踵から接地している選手を多く目にします。特にスプリントする際には、踵ではなく、足の前方(拇指球と小指球を結んだラインから前方)で接地することが求められます。踵から接地すると、接地時間が長くなるだけでなく、重心より前に接地するとブレーキもかかってしまいます。更に、足の前方で接地する時に比べて、腰や膝にかかる負担も大きくなってしまうのです。

昨年のシカゴマラソンで、大迫選手は、フォアフット(足の前方)走法で2時間5分50秒の日本記録を樹立しました。マラソンにおいても足の前方で接地する時代になってきています。マラソンのように負荷のかかる競技において、負担を減らすランニング方法は、今後の選手達を救うことになっていくのではないかと思っています。
サッカー選手も、せめてスピードを上げようとする際には、足の前方で接地できるようにしていきたいですよね!

足の前方接地での両足ジャンプからスキップへ移行し、更に走りへとつなげていく。この方法で、フォアフットでの接地を身につけて、身体の負担を減らし、腰痛が少しでも和らぐことを願っています。


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