<質問>
試合の後半になると、いつもふくらはぎがつってしまいます。何か良いトレーニングがあったら教えてください。
<回答>
試合の後半にふくらはぎがつってしまう選手は多いのではないかと思います。この問題に対しては、トレーニング・栄養・休息などの基本的な要素も大きく関わりますが、今回は、動き方とトレーニングの面からアプローチしてみたいと思います。
まずは、動き方に関して。もし、蹴って走る、蹴って動く、という意識があるとしたら改善が必要です。地面を押せばエネルギーは得られるので、接地の瞬間にクッションによるタメが生まれないように、足首を固定するのみで良いのです。必要以上に足首を伸展させて蹴る動作を行うことは、時間とエネルギーのロスになります。このロスを繰り返していると、後半につりやすくなってしまいます。この感覚は、接地時間の短い両足ジャンプで養っていくことができます。同じような感覚を、動きにつなげてあげれば良いのです。
次にトレーニングに関して。ふくらはぎの筋肉の持久力を高めるためには、速い動きを繰り返し行うことが有効ですが、ダッシュやスプリントなど、重心移動を多く伴うような方法ですと、ふくらはぎ意外にも大きな負担がかかってしまいます。極力、重心移動を伴わないような速い動きの連続でトレーニングできると、ふくらはぎに効いてきます。4?6個のマーカーをー1m毎に並べて、その間を、前向き、横向き、後ろ向きなどの細かいステップワークですり抜けたり、短いラダーをステップし、向きを変えてまたステップしたり。これらの動きを20〜30秒繰り返して、呼吸が落ち着き始めたらまた実施する。それを4?6セット。ただし、このトレーニングは負荷が高いので、試合の3日前までに実施し、最低でも2日は空けてください。疲労を残してしまっても、つりやすくなってしまうので気をつけてくださいね!
蹴る感覚の改善と細かいステップワークを連続したトレーニングは、かなり大きな成果を得られますので、是非、実践してみてください。そして、試合の最後まで、ふくらはぎのことを心配せずにやりきれるようになっていってくださいね!
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後半になると、いつもふくらはぎがつってしまいます。
フィジカル2017.08.30