授業が終わると、すぐに部活が始まる。練習前に自主トレをしてコンディションを上げたいのに、時間がない。授業中にこっそりできるトレーニングがあればなぁ...。そんなキミにうってつけのトレーニングを、ヴァンフォーレ甲府でフィジカル・コンディショニングコーチを務める谷真一郎さんに教えてもらった。授業中にこっそりトレーニングをして、ライバルに差をつけよう!

<谷さんからのアドバイス>
「サッカー選手の怪我でもっとも多いのが、ハムストリング(太もも裏)の肉離れです。これはウォーミングアップが十分でないときに、起こりやすい怪我とも言えます。肉離れを予防するために、練習前にしっかりと補強トレーニングをしましょう。回数は10回をめどに行いましょう。回数が多いと、ハムストリングを痛めてしまう可能性があります。かといって少ないと、十分な刺激を与えることができません。片方ずつ10回を目安にし、もし5回でつりそうになった場合はそこで止め、次の日に6回行うなど、徐々に回数を増やしていくのも良いと思います」

<エクササイズの方法>
1: 骨盤を前傾させ、肩甲骨を寄せて、背筋を伸ばしてイスに座る
2:座った状態で両足を浮かし、右足のかかとを左足の甲に乗せる
3:左のハムストリングに力を入れた状態で、右足の甲を押し上げる
4:4、5秒かけて足を伸ばし、ひざが伸びきったところで止めて、足を降ろす
5:一連の動きを10回程度繰り返し、反対の足も同じように行う

<ポイント>
まずは背筋を伸ばして、正しい姿勢で座ること。猫背の状態で行うとハムストリングを伸ばしづらく、トレーニングの効果も薄くなってしまう。必ず骨盤を前傾させ、肩甲骨を寄せた状態で、背筋を伸ばしてトレーニングをしよう。何度か繰り返す中で、足の張りを感じたらそこでストップ。あくまでウォーミングアップなので、無理をして痛めないように気をつけよう。