2023年67校目は、4年ぶりに選手権出場を決めた三重の名門・四日市中央工業高校サッカー部!
取材に協力してくれたのはキャプテンの片岡空良選手。キャプテンを任されるようになった経緯や冬の選手権への意気込みなどを語ってもらいました!

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片岡 空良
■ポジション:MF
■学年:3年
■身長/体重:167cm/61kg
■前所属チーム:ソシエタ伊勢SC(三重)
■自分の見てほしいプレー:「攻守両面での運動量です。いろいろなところに顔を出して、2列目からの飛び出しで得点に絡むことや、チャンスを作るところを見てほしいです。好きな選手はデ・ブライネ選手やモドリッチ選手ですね。パスもシュートも上手いので、よく映像を見ています。ただ、僕は得点能力がまだあまりなくて、得点を取るところはまだまだです。そこをもっと伸ばしていけたらいいかなと思います」

Q:まずはどういう経緯でキャプテンになったのでしょうか?
「高校1年生の時から学年リーダーをしていました。その流れもあって高校3年生の時に、コーチ陣からの推薦という形でキャプテンをやらせてもらうことになりました」

Q:キャプテンの経験や、元々やりたい気持ちなどはあったのでしょうか?
「中学校3年生の時にクラブチーム(ソシエタ伊勢SC)でキャプテンをやっていたので、その時にキャプテンシーというのは少しずつ、ついてきたと思います。だから高校1年生からもチームをまとめていこうという気持ちは大きかったです」

Q:キャプテン、まとめ役みたいな仕事が好きなのですか。
「そうやってみんなをまとめて、試合に勝った時には達成感がすごくありますね」

Q:自分がパッと思い浮かぶキャプテン像はどんなイメージですか?
「サッカー選手ではないですけど、野球のWBCの時の大谷翔平選手です。日本代表をまとめる力は、やっぱりすごかったなという印象はあります。僕も、プレーで引っ張っていけるようなキャプテンでありながらも、チームのメンタル的なところや戦術もしっかり把握して、声をかけてみんなに伝えていけるようなキャプテンが、やっぱり良いキャプテンかなと思います」

Q:実際、チームのキャプテンになってからの1年間はどうでしたか?
「最初は、『まずはキャプテンの自分がやらないといけない』と思っていました。でも自分だけで抱え込んでしまうと、チームも上手くいきません。副キャプテンの山本拓弥だったりがいろいろと相談にも乗ってくれました。そのおかげでチームをまとめることができたところもありました。ただそれ以上に、みんながしっかり自分の意思についてきてくれたことで、チームがまとまってきたかなと思います。試合終わりにはミーティングを常にやって、そこでゲームの反省点を確認したりもしましたし、個人としてもみんなから認めてもらえるように、自主練習は一番やった自信があります。みんなからの信頼を得られるように、頑張って1年間やってきたつもりです」

Q:四中工は名門中の名門です。そのキャプテンというプレッシャーもあったのではないですか?
「選手権のについては3年連続で出場できていませんでしたし、4年連続で全国に逃すわけにはいかない、というプレッシャーも結構ありました。でも、みんなでこの1年間、一緒に切磋琢磨してきて、しっかり自信を持ってサッカーができました。そんなにプレッシャーを感じたり、緊張したことは試合ではあまりなかったです」

Q:3年連続で全国に出られていなかったことで、今回の出場には先輩たちからの反応もあったのですか?
「去年のキャプテンの野﨑竣太郎くんは試合後に電話をくれて、『おめでとう』と伝えてくれました。全国大会の会場は、いま通っている大学とも近いので応援に行くとも言ってくれました。僕らが去年に迷惑をかけてしまった経験も、しっかりと今年に活かして勝てたので良かったなと思います。他にも、プリンスリーグ東海参入戦に負けた時、僕は何もできず悔しくて泣いていたんですけど、その時に去年のエースの先輩から『来年はしっかりと頼んだぞ』という言葉をかけられました。その時はもうやるしかないなという気持ちになりました」

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Q:四中工のスタイル、サッカーはどういうものだと捉えていますか?
「四中工は伝統のある学校で、組織的に戦うチームです。局面のバトルや球際、ヘディングのところで一人ひとりが闘えていないといけません。切り替えとかもそうです。でも、今年はそこに加えて特徴のある選手が多いので、いろいろなバリエーションをもって攻撃できるのが強みだと思うんです。多彩な攻撃を活かして試合を進めていけたらと思っています」

Q:特徴ある選手がいる、というのをもう少し具体的に教えてくれますか?
「左サイドの17番・平野は技術が高くてボールを奪われないから、そこでタメが作れたり、スルーパスやドリブル、シュートもできます。平野がカットインした時には、それを信じて2列目の僕とかも前線に抜けていくこともできるところが一つの特徴ですね。右の山口もカットインからのシュートがありますし、スーパーサブの屋成はスピードで縦に行く仕掛けがあります。一人ひとり特徴のある選手が攻撃に持ち味を出してくれています」

Q:選手権を勝ち取るまでのチームの1年間の成長はどう振り返りますか?
「最初は自分たちでも思うくらいとても弱く、勝てる試合も少なく、競った試合でも最後に取りこぼしてしまったりしていたんです。でもインターハイの三重県決勝で負けて、やっぱり変わらないと、となりました。そこから夏に昌平や岡山学芸館といった全国の強豪相手に試合をして、そこで粘り強い守備からのカウンターで得点とか、自分たちの多彩な攻撃をしていくという部分を磨き上げてきました。夏の遠征シリーズで、チームとしても個人としても、だいぶ成長できたかなと思っています」

Q:そういった経験の中で体感した全国のレベルはどんなものでしたか?
「やっぱり守備の強度が高くて、プレッシングの強度や切り替えも速かったですし、ボールを回しでも一人ひとりが上手くて、パスじゃなくても1枚はがしてきたりという技術も高かったです。そういうところで闘える選手が、全国では勝っていけるのかなという印象を持ちました。自分たちも個で戦いながら、個で負けるんだったら組織で勝とう、という話になりましたね」

Q:選手権の三重県予選を勝ち上がっていく中でも、1試合ごとに成長があったと思います。改めて三重県の闘いをどう振り返りますか?
「やっぱりまずは勝たないといけないというプレッシャーはみんなにあったと思うんですけど、夏に強豪相手にやってきたことは確実に一人ひとりの自信になっていていました。夏のインターハイ予選決勝よりも、みんながしっかりボールを持てるようになって、全国の相手のように1枚はがすことだったり、守備の強度や切り替えでも、レベルが違うところまで自分たちを磨き上げてこれたと思いました。試合を重ねていきながら、どんどん成長できていった感じはあります」

Q:三重県で優勝して、全国の切符を勝ち取った時の気持ちはどんなものでしたか?
「みんなにプレッシャーはないとか言いながらも、実は自分はプレッシャーに感じていた部分もあったんです。だからやっぱり優勝決まった瞬間は、そのプレッシャーから解放された感じで、泣いてしまいました。でも 四中工に入ったのは、選手権で勝つためです。まずは全国に出られてホッとしたっていう気持ちでしたね。良かったなと思います」

Q:全国選手権へ向けての今の自分たちの状態、選手権に向けての準備はどんな意識でやっていますか?
「全国での相手は、どこと当たっても県の代表ですし、素晴らしいサッカーをしてきます。強度の高い守備もしてくると思うので、自分たちもその強度に合わせられるようにしていきたいです。県内の相手とは全然レベルが違うので、どんどん自分たちから積極的な守備で、攻撃では自信を持ってボールを運んで、もっとゴール前の質を高くしていかないといけないと思っています」

Q:「全国大会」に対するイメージや憧れはどういうものでしたか?
「去年のインターハイに出た時もそうだったんですけど、四中工は全国大会になるとユニフォームが変わるんです。そのユニフォームを着てサッカーをするということは、伝統を背負ってるなという感じが自分の中にあります。今年はまた新しく変わると聞いたので、みんなもまたモチベーションが上がってると思います」

Q:さて、全国で何ができるかというのがここからテーマになってくると思います。全国の舞台で何をしたいですか?
「この学校に入った時からの目標である、国立、全国制覇っていうのをチームの目標にしています。まずチームとしては、しっかり全力を出し切って、一戦一戦勝ち進んでいくのが目標です。個人としては、四中工のキャプテンなので、まずはプレーや運動量でチームを引っ張っていけるようにしていきたいです。誰よりも走ってチームのみんなをカバーしながら、得点でもアシストでも、ゴールという結果に結びつくようなプレーで貢献したいと思っています。そして苦しい時には誰よりも声を出して、チームを助けられるようなキャプテンになっていかなければと思います」

Q:このチーム、仲間とサッカーをできる最後の大会です。
「同じ県内と言っても、遠くから通っている選手もいます。僕たちの代は全員仲も良くて、そのチームメイトたちと1試合でも多く試合をしたいというのが僕の気持ちです。遠くから四中工に来てくれた選手も、毎日、朝早くから学校に朝練に来てくれていますし、試合に出られない選手の分も自分がしっかり頑張って、チームを勝たせて1試合でも多くこのチームでサッカーをしたいなという気持ちです」

Q:最後に余談ではあるんですが、動画撮影の際に「単独優勝」という言葉を使っていましたね。
「伊室監督の時は両校優勝(1992年、第70回大会で市立船橋高校との両校優勝)だったので、やっぱり『単独優勝』が欲しくて、そこを目標にやっています。自分たちはまだ選手権に出られていなかったんで、これまでは『単独優勝』という言葉もそんなに出てこなかったんですが、全国に出るとなると、やっぱり目標は『単独優勝』かなと思います。この言葉は四中工に来る選手ならたぶんみんな知っていると思いますし、その意味では四中工の伝統が受け継がれていることを感じますね」



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