全国の高校生たちは、どんな1日を過ごしているのか?
昨日に続き、全国大会の常連でもある山口の高川学園高校サッカー部の寮での生活を紹介!
柴田 涼
■ポジション:MF(ボランチ)
■学年:1年
■身長/体重:166cm/59kg
■出身チーム:小倉南FC(福岡)
■自分の見てほしいプレー:「FWへのスルーパス、縦パス」
◆柴田選手の一日のスケジュール
06:00 起床・朝食
07:30~08:20 朝練
08:20 あいさつ運動
08:40~15:20 学校
15:40~20:00 練習・自主練習
20:00~ 帰寮(※練習が第1グラウンドの日)
~22:15 夕食・入浴・洗濯など
~23:00 勉強・自由時間
23:00~06:30 消灯・就寝
■柴田選手の寮生活
2018年度までに高校選手権24回、インターハイ22回の出場を誇り、長年にわたって山口県の高校サッカーをリードしている高川学園高校。旧校名の多々良学園高校時代から全国の舞台でも結果を残しており、高校選手権で05年度と07年度、インターハイでは99年度と02年度にベスト4の好成績を残しています。
県外からも多くの選手が入学しており、『瑠璃山(るりさん)寮』と『志門(しもん)寮』の2カ所で学校生活を送っています。このうちサッカー部専用の志門寮で暮らす選手の一人が、福岡県出身の1年生・柴田涼選手。「練習会に参加したとき、環境が良く、江本孝監督や他の部員の方々のおもてなし精神が素晴らしかったので、ここでサッカーだけでなく、人間性も学びたいと考えました」という思いで、高川学園を選びました。
進学理由の一つである環境の良さは、素晴らしいものがあります。瑠璃山寮が学校の近くにある一方、志門寮がある場所は、17年に新設された第2グラウンドのすぐ横。「目の前にグラウンドやトレーニングルームがあるので、サッカーに打ち込める環境が整っていて、勉強する時間もあるので、文武両道の生活ができます」と柴田選手が語るように、練習後すぐに食事や入浴ができるのは、体調管理に大きなプラスです。春には大浴場も完成するので、練習で疲れた体のケアも万全になるはずです。
「洗濯などを自分でやらなければいけなくなり、それまでやってくれていた家族のありがたさが、よく分かりました」と柴田選手は語ります。慣れない洗濯では、「入学したばかりの頃、柔軟剤の分量が分からないので適当にドバっと入れたら、脱水が終わった後も残っていて、洗濯物がベトベトしていることがありました(笑)」という笑い話も。失敗も含めて、いろいろな経験をすることは、寮生活のメリットの一つと言えます。
「協調性を持ち、相手のことを考えて行動する、みんなで声を掛け合って団結する、といったことがサッカーにつながる、と言われています」という柴田選手。2018年度は志門寮で生活しているのは1年生だけでしたが、新年度は新入生が入寮してくる予定になっています。「時間を守ることを一番大切にしているので、時間がルーズにならないように伝えていきたいと思います」と語るように、恵まれた環境に甘えることなく、新2年生として周囲の手本とならなければならない経験も、サッカー選手としてだけでなく、一人の人間としての成長にも、大きなプラスとなることでしょう。
〇寮のルール
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