全国の高校生たちは、どんな一日を過ごしているのか?今回取材に協力してくれたのは、京都で頭角を現す注目校・京都共栄の選手に協力してもらったぞ!
◇飯野選手と田村選手の一日のスケジュール
6:30 起床・朝礼・掃除
6:45 朝食・自主練
8:45~15:15 学校
16:00~19:00 練習
19:00~21:00 食事・入浴・洗濯
21:15~22:15 勉強会・点呼
~23:00 自由時間
23:00~6:00 消灯・睡眠
■飯野選手と田村選手の寮生活
京都共栄は長らく地区大会での敗退が続いた弱小校だったが、内藤翔平監督が就任した2011年から強化がスタート。部員13名から着実に力をつけ、昨年は府の新人戦とインターハイ予選でベスト4に進出し、選手権予選の準決勝では6連覇中だった京都橘高校をPKで撃破。決勝で敗れたものの、インターハイ全国3位の東山高校と熱戦を繰り広げた注目校だ。
学校がある京都府北部の福知山市は、人口8万人ほどの小都市で、市内の中学校でサッカー部があるのは数校しかない。地元のクラブチーム出身者や近くにある舞鶴市の選手もいるが、多くは"チームの新たな歴史を創りたい"と意気込む県外出身者で、野球部員や柔道部員と暮らす運動部の寮でサッカー部の2学年43人の31人が共同生活を送っている。
寮生の起床時間は朝6時30分。朝礼を終えると、15分ほど部屋や寮の掃除を実施。朝食を摂ると、寮の出発時間である8時25分までの自由時間を使って朝練を行ってから、道路を挟んだ先にある学校に向かう。
15時15分に授業を終えると、寮で着替えを済まし、16時から練習がスタート。火曜日と水曜日は学校の敷地内にあるグラウンドでフィジカル強化や、基礎技術を磨くが、陸上部と野球部とグラウンドを共有するため、フルサイズでの試合は出来ない。そのため、木曜日と金曜日はチームバスで近隣の市営グラウンドまで移動し、週末の試合に向けて紅白戦などを行うという。「施設は良くないけど、工夫次第で成長は出来るし、試合にも勝てるようになる」と内藤監督が話すように決して恵まれているとは言えない環境の中でも、試行錯誤するのがチームのモットーで、雨だった取材日も空き教室を利用し、対人プレーを練習していたのが印象的だった。夏休みなど長期休暇の際は、イングランドに短期留学にも行っているみたいだぞ!
19時に練習を終えると着替えを済ませてからが、夕食タイムだ。学校の食堂で食べられるので、練習後すぐに食べられるのが嬉しいポイント。取材日のメニューは、「鶏肉の照り焼き」など4品で、お腹を空かせた選手がチームメイトと会話しながら、食事を楽しんでいた。高校生とあり、タンドリーチキンやカレーライスなど味つけの濃いメニューが人気のようだ。
食事を終えると21時の夕礼までフリータイムだが、「ほとんど洗濯と風呂に時間を取られる。洗濯機の数が少ないので、取り合いになって必死になる」(MF飯野颯)ため、ゆっくり休んでいる暇はない。平日の21時15分からは、選手それぞれが苦手な科目や伸ばしたい科目などに取り組む勉強会を1時間ほど実施。23時の就寝までは自由時間だが、学校の課題を済ませたり、洗濯物を干したりするという。目まぐるしい毎日を過ごすが、「皆と一緒にいれるのが良い。頑張っている姿を見ると自分も頑張らないといけないって思える。帰省すると、『この時間なら皆と〇〇しているな』と寂しくなったりもする」とDF田村翔が話すように選手の成長を後押ししている。
飯野 颯
■ポジション:MF
■学年:2年
■身長/体重:175cm/64kg
■出身チーム:パスドゥーロ(大阪)
■自分の見てほしいプレー:ゴール前での泥臭いプレー
田村 翔
■ポジション:DF
■学年:2年
■身長/体重:169cm/55kg
■出身チーム:レオSC(大阪)
■自分の見てほしいプレー:技術はないので、チームを引っ張る声
〇寮や学校での様子!
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