激戦のインターハイ・静岡県予選を勝ち抜き、静岡県代表としてインターハイに出場する強豪・藤枝東高校サッカー部のキャプテンは、どんなやりがいを感じて、どんな苦労をしてきたのか。
取材協力してくれたのは、チームをまとめる鈴木大河選手!
鈴木 大河
■ポジション:DF(センターバック/以前はボランチ)
■学年:3年
■身長/体重:170cm/64kg
■自分の見てほしいプレー:カバーリングやキックの精度を生かした展開力
■前所属チーム:岐阜VAMOS(岐阜)
Q:どのようにしてキャプテンに決まったんですか?
「うちは毎年監督から指名されるんですけど、今年は正直キャプテンの本命がいなくて......いつもなら新人戦が始まる頃にはキャプテンが決まっているそうですが、プリンスリーグ(4/7~)が始まる1週間前ぐらいまで決まらなかったんですよ。そういう中で、新人戦では3年生(当時2年)にケガ人が多くて自分がキャプテンマークを巻いていたんですが、「お前は新人戦のときも頑張っていたし、練習でもよく声が出ていてチームをまとめているから」という感じで監督が言ってくれて僕になりました。自分もキャプテンになるとは思ってなかったし、みんなも僕になって驚いてましたけどね(笑)」
Q:でも、練習を見ていたらすごくキャプテンっぽかったですよ。
「そこはまあ......キャプテンになったからにはチームをまとめないといけないし、自分の中でも意識はすごく変わりましたね。試合でも緊張感は強くなりましたが、その分総体(の県予選)で優勝できたときは、喜びもすごく大きかったし、自分自身もすごく成長できていると思うので、キャプテンになれて本当に良かったです」
Q:やっぱりキャプテンとして試合に出ると緊張する?
「はい。自分はプレッシャーをあまり感じないタイプだと思ったんですけど、地元の人がすごくたくさん応援に来てくれますし、(インターハイ県大会の)準決勝や決勝戦では『人生でこんなに緊張することがあるのか』と思うぐらい緊張しちゃって(笑)。でも、それも良い経験になりましたし、僕はセンターバックでもあるので、試合で苦しいときでも自分だけはメンタル的に崩れちゃいけないという気持ちがあって......キツいなとも思いますが、すごく自分が鍛えられていると思います」
Q:その他にキャプテンをやっていてつらい部分は?
「サッカー部員はみんな校内でも仲の良い普通の友だちですけど、誰かが練習中に甘い部分を見せていたりしたら、厳しいことも言わないといけないのが、やっぱり難しいところです。それに、言っている自分に甘さがあったら周りは納得しないですし、気を抜けないですよね」
Q:今年のチームの特徴は?
「ボールを大事にするという藤枝東のサッカーはベースとしてありますが、その中で(平尾)拳士朗はドリブルで持っていけるし、他にもドリブルがうまかったり、フィジカルが強かったりする選手がいて、個人個人がさまざまな特徴を出せていると思います。だから、速い攻撃もできていますし、総体では先制されても落ち込まずに逆転できる力を見せられたと思います。でも、まだ足りないところも多いですし、守備力も上げないといけないので、(インターハイの)全国に向けて課題のところをしっかり練習していきたいです」
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