浜松開誠館高校サッカー部のキャプテンは、どんな苦労ややりがいを感じているのか。
1人のキャプテンではなく、3人でキャプテンをしているという市川侑生選手(3年)、山田梨功選手(3年)、岡部直弥選手(1年)が取材に協力してくれたぞ!
市川 侑生
■ポジション:MF(ボランチ)
■学年:3年
■身長/体重:165cm/63kg
■出身チーム:浜松開誠館中(静岡)
■自分の見てほしいプレー:「運動量の部分とボールを奪う対人のプレー」
山田 梨功
■ポジション:DF(センターバック)
■学年:3年
■身長/体重:184cm/73kg
■出身チーム:名古屋FC(愛知)
■自分の見てほしいプレー:「守備の1対1の対応と、ヘディング」
岡部 直弥
■ポジション:DF(センターバック)
■学年:1年
■身長/体重:173cm/64kg
■出身チーム:浜松開誠館中(静岡)
■自分の見てほしいプレー:「縦パスと自分で持ち上がるドリブル」
Q:キャプテンが1人に決まっていないというのは、今年だけですか?
市川「はい。去年までは決まっていたので、今年からです。最初に集まってメンバー発表されたときに、キャプテンは岡部、市川、山田で、この3人を核としてやっていくからと青嶋文明監督に言われました」
Q:ゲームキャプテンは?
山田「自分がやることが多いです」
Q:岡部くんは、まだ中学生の頃の話ですよね?
岡部「そうですね。すごくビックリしました。僕はそんなにキャプテンらしい役割はないんですが、練習中や試合中にこうしたほうがうまくいくというのを自分なりに考えて、みんなに伝えるということを意識しています」
Q:3年生2人の役割分担は?
市川「そんなに明確な分担はないですが、おもに梨功(山田)がサッカーのことを厳しく言って、僕はおもにピッチ外の面でのマナーとか規律とかをまとめる感じですかね」
Q:岡部くんは、2歳年上の先輩たちにも意見を言える?
岡部「少し難しいところもあるんですけど......」
山田&市川「(2人同時に)全然言えます!」
山田「普段からタメ語なので(笑)」
Q:3人体制の良いところ、難しところは?
山田「悪いところはあまりないと思いますね。良いところは、1人で見られない部分を複数でいろんな角度から見られるので、より早く改善点を見つけられるし、3人いるとよりまとめやすいというのはあります」
市川「相談もできますからね。とくに1年生とかは僕ら3年生から目が届きにくいんですけど、岡部がいることによって1年生の状況がわかって、自分たちもアプローチしやすいというのはあります」
Q:3人の意見が割れて難しいということはないですか?
山田「こっちのほうがいいんじゃない?とか意見を出し合いますが、しっかり話し合えば最終的に3人の意見が分かれて困るということないですね」
市川「AとBという意見が出ても、最終的にAとBの良いところをとったような考えにまとまるので」
Q:今年のチームとしての目標は?
山田「去年も同じでしたが、新チームになった当初は新人戦とインターハイ、高校選手権(どれも県制覇)、それとプリンスリーグからプレミアに上がるという4冠が目標だったんですが、新人戦を落としてしまったので(準々決勝で静岡学園に敗退)、残り3つを全部取ることが目標です」
市川「とくに選手権で、全国に初出場することにはこだわってますね」
Q:3冠を取るために必要なことは?
市川「自分たちの中での厳しさだと思います。練習中でも監督に言われてやっと修正できるという場面が今はまだ多いですが、試合になったら監督はピッチ外なので、ピッチ内で厳しく言い合って修正できる力をもっとつけていかないと、全国に行けるチームにはなれないと思うので」
山田「目指しているのは日本一だから、練習からピッチ内でどんどん厳しく言い合って、頭の中の意識や考え方も日本一にしていかなきゃいけないといつも思っています」
岡部「そうですね。自分たちが相手にするのは全国トップレベルの選手たちなので、普段のトレーニングがぬるかったり、個人個人が弱かったりしたら練習にならないので、1人1人の考え方や個の力を上げて、トレーニングの質を上げないといくことが大事だと思います」
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