2023年34校目は海星高校サッカー部!
取材に協力してくれたのはキャプテンの清水葉功選手。キャプテンを任されるようになった経緯や全国大会への意気込みなどを語ってもらいました!

shimizu_1.jpg
清水 葉功
■ポジション:MF
■学年:3年
■身長/体重:170cm/61kg
■前所属チーム:TSV1973四日市(三重)
■見てほしいプレー:
「相手の中間ポジションで受けて、ドリブルだったり、パスでチャンスを作って、自分からゴールを取りに行くプレーを見てほしいです。好きな選手は中田英寿選手やトッティ選手です。でも自分は相手のゴールに迫るプレーとか、もっと力強くできるところはまだまだたくさんあると思っています。そういうところはもっと真似していきたいなと思います。ドリブルやパスのアイデアは自分の長所でもあるので、そこももっと伸ばして止められない選手になりたいです」

Q:まずは、なぜキャプテンになったのか、その経緯や理由を教えてください。
「僕は1年生の時から試合に出させてもらっていて、その経験やチームをまとめる力をやっぱり自分が一番出していかないといけないと思っていたので、キャプテンをやりたいと監督に伝えて、みんなも受け入れてくれました」

Q:海星のキャプテンはそうしていつも立候補で決まるものなのですか?
「そうですね。選手たちと監督とが話し合って決めるのですが、だいたいは立候補で決まります」

Q:キャプテンの経験はありましたか?
「あります。中学校の時もやっていて、1年生チームの時もやっていました」

Q:キャプテンとしての振る舞い方、まとめ方なども自分の形があるんですね。
「僕は大きな声を出してまとめるっていうのがそんなに得意じゃないんです。プレーで絶対ミスしないことだったり、一番走ることとか、大事な時に声を出すというのはやっぱり意識しているところです」

Q:自分がキャプテンになって、チームメートの支えを感じますか?
「そうですね。キャプテンだけではできないこともありますし、 個人個人がチームの課題だったりを『こういうの課題じゃない?』と言ってくれたりもします。それをどうまとめていくかが仕事だと思うので、助かっていますね」

Q:監督とコミュニケーションをとって、伝達役になるようなこともキャプテンの仕事としてあると思います。
「チーム内で起こった問題、特に試合中で起こった問題は、監督よりもチームでコート内で解決しないといけないことが多いので、そういったところでしっかりチームをまとめて、 コート内で解決できるようにというのは、考えていることですね」

Q:ポジションはトップ下ですが、攻撃的なポジションのキャプテンは守備陣のキャプテンよりも苦労やプレッシャーも強いところがあると思います。
「それはキャプテンとしてというより、"10番"ですし、しっかり試合を決めきれる選手になるというのは、ずっと考えていることです。プレッシャーというよりは、常にやらないといけないと思っていることなので、そんなプレッシャーには感じていないです」

Q:海星高校のスタイルをどのように捉えていますか?
「ビルドアップのところからパスを正確につないで、前まで運んでいくというのがスタイルだと思います。その中で自分は、観客が驚くようなプレーやアイデアを出して、アクセントを加えられるようなプレーをしようと考えています」

Q:清水選手は派手なプレーというか、そういうプレーが好きなのですね。
「みんなが思っていないようなプレーをというか、サッカーは楽しませるものでもあると思うので、そういうのは考えています」

Q:それをやる上でも、やっぱりこのチームのスタイルが良いと思ったわけですか?
「ここに入った理由はいろいろあるんですけど、海星のスタイルは、パスをつなぐ楽しいサッカーなので、そこは大事だなと思っています」

Q:そういったチームのスタイルがある中でも、学年ごとに色付けは変わってくると思います。
「そうですね、今年は全体的な技術レベルは例年より高いところにあると思います。その分、身体能力とかは落ちる部分もあるんですけど、 技術的なレベルはそれなりにあると思っています。ミスが少なく正確につないでいけるというところは、このチームの持ち味だと思います」

Q:そういった部分は勝因につながっているという手応えはありますか?
「そうですね。奪ってから何本かのパスだけでゴールに行けたり、このチームの特徴がゴールにつながっているなという感覚はあります」

Q:インターハイの全国大会に出るにあたり、そこまでの道のりや苦労、自分たちの成長をどう感じていますか?
「最初はミスも多かったり、基礎的な走るところも全然できていませんでした。でもインターハイの三重県大会で勝っていくごとに、そのミスは減ってきています。そういった良いサッカーができたことで、優勝できたのかなとは思います」

Q:県大会での山場はどこでしたか?
「初戦がやっぱり山場でした。PK戦まで行ってしまって、自分自身は試合中のPKを外してしまいました。ただキーパーの内田がPKを止めてくれました。そこを乗り越えたことで、決勝まで行けたのかなと思います」

Q:ただそういう苦しい戦いに勝った後には、成長したと感じると思います。
「決勝に勝ち上がるまでは、失点という部分も課題としてありました。その中で準決勝と決勝で、僕も点を決めることできて、チームが『得点が取れるなら、後ろも頑張らないと』という雰囲気にもなりました。前線と守備陣との団結が、この大会で成長できた部分だと思います」

Q:目前に迫ってきた全国大会で、見せたいものやさらに何かという部分では何を考えていますか?
「それはビルドアップの時の個人個人のちょっとした立ち位置や、奪った後の1歩だったり細かいことに本当にこだわって、全国では戦っていきたいなと思っています」

Q:遠征などでも他県のチームと戦ったりすると思います。全国大会の相手、全国大会という舞台をどう感じていますか?
「自分たちが自信を持ってサッカーをすれば、チャンスもないことはないと思います。大会までにもっとチームを引き締めて、三重県は全国大会で2年連続ベスト16に行っているので、それを超えたベスト8を狙っています」

Q:冬の全国選手権へも含めて、さらに成長を遂げたい部分、進化を求めたい部分はありますか?
「ビルドアップのところの立ち位置と、裏へ抜ける選手の動き出しの質など、やっぱりずっと課題はあります。そこの課題をもっと改善していきたいです」

Q:そこには何かテーマはあるのでしょうか?
「サイドバックとボランチの関係性や、ポジション間で選手がどんどん入れ替わったりというのがテーマとしてあります。相手の状況を見て、ポジションを選んでいくっていうのは、いま練習でもやっていることですね」

Q:自分は攻撃の中心にならなければいけない中で、どういうことをしていこうと思いますか?
「足元で受けて、ワンタッチで相手を剥がすのが自分の特徴です。そこをもっと細かく、2人ぐらいはワンタッチでかわしたり、厳しい状況でも1人で打開することもビルドアップ時には大事になってきます。そこは自分がやっていかないといけないところだと思っています」

Q:キャプテンとしてそういった部分をどうまとめ上げて、この夏を戦いたいと思っていますか?
「選手たちにはそれぞれいろいろな考え方だったり、思っているプレーがあって、そこに違いもあると思うんです。そこを試合に出ている選手同士だけじゃなくて、全員で共有して認識を合わせていければ、もっと良いチームになっていけると思います。もっとそこを突き詰めていきたいです」



cp_banner1.jpg












大迫塁.jpg 森重陽介.jpg