2023年51校目は、奈良県の強豪・奈良育英高校サッカー部!
取材に協力してくれたのはキャプテンの奥村央樹選手。キャプテンを任されるようになった経緯や、選手権への意気込みなどを語ってもらいました!

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奥村 央樹
■ポジション:DF
■学年:3年
■身長/体重:178cm/70kg
■前所属チーム:FCアニージョ(奈良)
■見てほしいプレー:球際の強さ、ヘディング

Q:キャプテンになった経緯を教えてください。
「奈良育英は監督が決めるのではなく、やりたい選手が立候補してキャプテンをやっています。昨年の選手権で負けた日の夜に、自分がやると手を挙げました。元々、小学校、中学校でもキャプテンをやっていたので、自分がこのチームを引っ張らなければいけないと思っていました。2年時から主力で出させて貰い、監督から『もっと引っ張らないといけない』と言って頂いていたので、自分がやるのが一番良いのかなと思いました。周りのみんなも自分しかいないと背中を押してくれました」

Q:就任にあたって、覚悟も必要だったと思います。
「去年の(大西)陽太さんを見ていて、私生活の部分まで引っ張るのは大変そうだと思っていたのですが、自分が高校サッカーを引退した時、達成感を感じると共に人間性の部分でも成長できるのではと感じました。キャプテンの経験は、これから先の人生に繋がっていくし、大学、社会人になっても絶対必要だと思います。陽太さんの姿を見て絶対、自分も陽太さんのようになろうと思いました」

Q:奈良育英はキャプテンが練習メニューを組むのが伝統です。
「最初は去年あったメニューを意図もなく選んでいたのですが、今は練習前に全員でミーティングをして、何が課題だと思うかを聞いた上でキャプテン、副キャプテンでどんなメニューが今のチームに必要なのかを考えています。意図や狙いをチームメイトに伝えるのは簡単ではありません。噛み砕いて説明してくださる監督を参考にしていますが、まだまだ下手くそなので少しずつ伝われば良いと思って話しています。将来もし指導者になった際、今の経験は活きると思いますし、着実に成長していると感じています」

Q:なってから意識していることはありますか?
「最初は思うようなプレーが全くできず、キャプテンの重圧に負けていました。でも、どんな時もやり切ろうと意識していて、どれだけチームが苦しい状況であっても自分が声を出して先頭に立ち続けたいです。インターハイ出場が決まってからは、怪我で出場時間が限られ、プレーで引っ張れない時期もありました。それでも声を掛け続けていたのですが、全国大会に出ただけで満足している選手が多くいました。なので、全国に行くだけではなく、『全国で勝たなければいけない』と出発前のミーティングで話しました」

Q:大変さを感じる瞬間はありますか?
「梶村(卓)監督に厳しい言葉を頂いたり、ミスをしたら周りから言われることもありました。最初は気持ちを保てない時期もありましたが、副キャプテンが支えてくれたおかげで今は自信を持ってやれています。瀧川笑玄はメンタル的に強く、いつも寄り添い、自分が苦しい時に声をかけてくれるのが有難かったです。また、120人ほどいる部員がA、B、Cに分かれているのですが、全体を見て一つにまとめるのは大変です。もっとやらなければいけないと感じています」

Q:やっていて良かったと思う瞬間はありますか?
「去年、選手権予選で優勝した時は嬉しかったですが、今年のインターハイ予選で優勝した時はより嬉しさを感じました。2年生の時に経験した優勝とは違う喜びを感じました」

Q:最後に選手権への意気込みをお願いします。
「県内では圧倒的な存在にならなければいけないと、自分たちでも理解しています。冬に県で優勝するのは絶対条件。全国ではここ2年、2回戦で敗れているので、まずは突破して新しい奈良育英を作り、今までの強い奈良育英を取り戻したいです」



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