【中京大中京高校サッカー部】本山遊大のキャプテンはつらいよ！？後編：ヤンサカ

『キャプテンはつらいよ！？』のコーナーでは、サッカー部のキャプテンになってよかったことや、大変だったことなど、キャプテンの本音に迫る。今回は、中京大中京高校サッカー部（愛知県）の本山遊大キャプテンに話を聞いたぞ！

☆本山遊大のキャプテンはつらいよ！？前編

本山遊大
■ポジション：FW／MF
■学年：3年
■身長/体重：166cm/62kg
■出身チーム：佐屋中（愛知）
■自分の見てほしいプレー：「運動量豊富に泥臭くプレーするところとか、身体を張ったりするのが特徴ですね。攻撃面では裏への飛び出しとか、ドリブルも得意です。周りを使うプレーは本職ではないです。できないこともないですが、自分は使われる側の選手なので、たくさん走ってそこに誰かがスルーパスを出してくれて、決めるというのが一番ベストな形ですね」

Q:逆にやりがいや、やっていてよかったなと思える部分は？
「一番はやっぱり...僕は自分でも言うぐらいキャプテンとして足りない部分がたくさんあるんですけど、それでも支えてくれる仲間がいることですね。今年の夏、インターハイの時にケガをしたんです。僕はプレーで引っ張ることしかできないので、だからキャプテンとしての仕事が全然できなくて。その時に、副キャプテンの二人(大角凱斗と鎌田蓮)が支えてくれて、助けてくれて。『お前がいない間はオレたちが引っ張っていくから』と言ってくれた時には、もう僕は本当にキャプテンやっててよかったなと思いましたね。本当に、その時には助けられました」

Q:負傷して自分の形でキャプテンができなくなった後に、逆にやらなければと思ったことは何でしたか。
「僕はプレーで引っ張るのが自分のキャプテンとしての仕事と思っていましたが、みんなを支えるのもキャプテンの仕事だと思いました。そこで僕以外にケガでリハビリしている選手に声をかけたり、普段はカテゴリーが違って見えない部分を見たりして、あとは雑用ですね。最初は松葉杖をついていたので何もできなかったんですが、松葉杖が取れたら率先して雑用をするようにしたりしました。キャプテンとしてチームを下から支えるということを、ケガしている間はやるようにしていました」

Q:監督から、キャプテンとしてこうしてくれ、などの指示はあったんですか。
「それはあまりないですね。キャプテンとして監督と話すことはありますが。『お前がみんなにやらせないといけない』とか、引っ張って行く上で『こうしてみたらどうだ』という話はされます。そういうアドバイスも参考にしながらやっています」

Q:キャプテンとして考える今年のチームの特徴とは？
「僕らの二つ上の学年が全国に出ていて、一つ上は出ていなくて。つまり僕たちはそのどちらの経験も見ている世代なので、見習うべきところを見習って、吸収すべきところを吸収していると思います。去年の悔しさや一昨年の経験のどちらも持っているのは強いと思いますし、今年1年間を通して言えば、愛知県の大会は全部取っているし、そういった強さもあります。夏のインハイの県予選にしても、僕がケガしたのが初戦が終わった時だったんですよ。シードだったので次は3回戦でしたが、その試合でメチャクチャ苦労して(苦笑)。延長まで行って。その後にチームでミーティングを開いて、僕はケガをして申し訳ないという話をして。副キャプテンたちが『オレたちが引っ張っていくから』という話をしてくれて。チームのみんなもそれにしっかりついてきてくれて、結果としてインターハイは愛知県で優勝したうえに、決勝リーグでは全部2点差で勝ってくれました。それは強さですよね。すごく成長できる年代だと思いますので、それが強みだと思います」

Q:冬の選手権出場に向け、また選手権で勝つために今考えていることは何ですか？
「まずは愛知県でひとつずつ勝っていくことが大事ですし、ただ僕たちが見据えているのは全国制覇です。全国で戦うことを当然としてやっているので、そのために愛知県では負けられませんし、ここでできなきゃ全国でもできませんから。そういう部分で見直していくところは多いですし、ミスの目立つ選手もいます。試合の立ち上がりで固くなるところもあったので、そこも改善していかないといけないです。そこは話し合って、直せる部分は直していかないといけないです」

Q:自分自身、もっとやっていかなければいけないこともありますか。
「もう少しうまく話ができるようになることですかね(笑)。それと、ケガも治ってチームを引っ張ることができるようになったので、しっかりプレーで見せて、結果も出して、それでチームを引っ張っていって。ケガをしたことで知れたものもあるので、下の選手たちにもしっかり声掛けをしていきたいです。チームが心を一つにできるように、というのが僕の役割かなと思っています」

Q:このチームに期待していますか。
「期待しています。全国までは絶対に行けると思っているので、そこからもっと上まで、全国制覇が目標です。そこまでしっかり成長できるように、ここからやっていきたいですね」