4年ぶり26回目の選手権出場を決めた岐阜の名門・岐阜工業高校サッカー部のキャプテンは、どんなやりがいを感じて、どんな苦労をしてきたのか。取材協力してくれたのは、チームをまとめる森龍選手!
森 龍
■ポジション:FW
■学年:3年
■身長/体重:169cm/67㎏
■出身チーム:岐阜VAMOS(岐阜)
■自分の見てほしいプレー:「ボールを受ける際の相手のDFを抑えるプレー、ボールキープやそこから前を向いてシュートに持ち込むプレーが得意です。FWですが、憧れているのはゴディン選手です。自分がキャプテンをやっているので、あのリーダーシップはとても見習っています。ここからシュートもそうですし、ドリブルのタッチの精度も上げていきたいと思います」
Q:まずは自分がキャプテンになった経緯を教えてください。
「僕らの代になった時、もともとは山本(勇翔)がキャプテンのような感じでやっていたんですが、春休みの遠征中に澤藤総監督に呼ばれて、『今まで山本がやってきたことを、お前がやるんだ』と言われて。そこからキャプテンになりました。新人戦とかは山本がキャプテンを自主的に、自分でやりたいという感じでやっていたんです」
Q:では、もともとはやるとは思っていなかったと。
「突然でしたね。朝練とかもキツいし、僕は走るのも得意じゃないので、仲間にプレーで示すこともできないなと考えていたんです。でもやるからにはしっかり自分がやって、仲間にも求めないといけないし、頑張らなければと思いました」
Q:キャプテンの務めとしてはそこが大変なところと。
「はい(笑)。でも、頑張っています」
Q:キャプテン経験は?
「副キャプテンぐらいは...」
Q:自分なりのキャプテンらしさはどのような面で出していこうと思ったのですか。
「アップとかでもチームに締まりがないなと思ったら、声をかけてしっかりまとめることであったりですね。しっかりと試合に入っていけるようにすることを頑張りました。でも人前で話すのはあまり得意でないので、そこも頑張るところでしたが(笑)」
Q:キャプテンの目から見る現在のチームとは?
「すごく仲が良いですね。練習の雰囲気もかなり良いです。ただ、その中で仲間にしっかりと要求できるところもあります。喧嘩みたいな言い合いもポジション同士でやっていたりするんですが、サッカーを離れれば普通に話せますしね。言い合いといってもそれが終わればもう終わりという感じで、引きずらないのがいいですね」
Q:サッカーの特徴としては?
「チームのために全員が走れるので、守備も何回も何回も追いかける粘り強さがあります。守備をサボることもないのでまとまりもありますし、そこから速いカウンターを仕掛けるためのラインアップも全員でできますし、全員で攻撃ができますね」
Q:今季、苦しい時期などはありましたか。
「夏ですね。失点がけっこう多くて、選手権予選に入ってみんなのまとまりがすごく出てきました。全員でまず守備をして、みんなのためにプレーをして戦おうという意識が強まりました」
Q:米澤監督からはどんなことを言われるのですか。
「僕たちの特徴をよくわかっていて、僕らは上手くはないけど、他のチームより毎日走っていると思うし、そういう面で相手チームを上回ろうと言ってくれます。試合中も集中力が途切れている時にはけっこう強く言われますね」
Q:ここから全国選手権本番に向けては?
「まずは時間もないので体調管理をしっかりすること。それとセットプレーなどの細かい部分にこだわっていきたいと思いますね」
Q:個人的に考える、選手権を勝ち上がるために必要なことは?
「やっぱりチームの雰囲気を良くすることだと思っています。高校選手権はそうやって波に乗れたチームが強いことが多いです。最初の1回戦で波に乗れれば、僕らも良くなって行けると思うので、大事にしたいですね」
Q:目標は?
「えーと...(笑)。まずは1回戦を勝つことです!(笑)」
「キャプテンはつらいよ」の人気記事
「なんで選んだの?」の人気記事
「寮生の一日」の人気記事
「青春の涙」の人気記事
「マネージャー」の人気記事