2019シーズンの87校目の取材は、30年ぶり4回目の選手権出場を決めた和歌山の強豪・和歌山工業サッカー部!取材に協力してくれたのは、キャプテンの田中彪だ!キャプテンになった経緯や苦労している部分などを語ってくれたぞ!

田中 彪
■ポジション:FW
■学年:3年
■身長/体重:173cm/64kg
■出身チーム:海南中学(和歌山)
■自分の見てほしいプレー:ジャンプ力を生かしたヘディングの強さとボールを収める能力

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Q:キャプテンになった経緯を聞かせてください。
「去年のチームは選手権の県予選敗退をもって解散して、その後1ヶ月ぐらいみんなで順番にキャプテン的な役割を務めました。みんなが1回ずつやったあと、監督が僕をキャプテンに指名してくれました」

Q:指名されたときは、どんな気持ちでしたか?
「中学時代は『キャプテンなんて絶対にやりたくない』と思っていましたが、今回は任せてもらえることをとても名誉なことだと感じました。任命してもらったのが去年の12月だったので、キャプテンになってちょうど1年になります」

Q:キャプテンをやっていて良かったと感じたことはありますか?
「60人強の部員の中で1人しかできない仕事をやらせてもらっているので、いろんな経験をさせてもらえて、ありがたいと感じています。最近では、選手権の抽選会にも行かせてもらい、全国大会の雰囲気をいち早く感じさせてもらうこともできました」

Q:キャプテンとして苦労している部分は?
「今年のチームはとりわけ個性が強く、みんな自由なところがあるので、統率するのはなかなか難しいです。あまり縛っても窮屈になって嫌になると思うので、基本的にはみんなが伸び伸びしていられるようにしています。あと、部室のゴミを捨ててねって名指しで頼んでいても、みんな忘れて帰ってしまう!結局いつも僕が捨てています(笑)」

Q:メンバーの個性の強さが良い方向に働いて、30年ぶりの選手権出場につながった?
「個性の強さは良い部分かもしれないですが、良くない部分でもあると思います(笑)。でも、みんな普段は自由気ままなところはあっても、試合になれば気合が入ってパリッとするんです。そういう切り替えがしっかりできる部分は、良いところだと思っています」

Q:キャプテンとして最後の試合になる選手権への意気込みを聞かせてください。
「近年は、和歌山県勢は初戦で敗退するものだと思われているようなので、自分たちがその歴史を変えられるようにしたいと思っています。でも、先のことばかり考えていても仕方ない。まずは1つ1つ、目の前に準備してもらっている練習試合やトレーニングに集中して取り組んでいけるようにします。選手権では、チームみんなが個性を生かして自由に楽しくやる中で、丁寧にサッカーをしたい。自分たちで『チームの魅力はこういうところです』と言うのではなく、見てくれる人たちに『魅力があった』と判断してもらいたいと思っています。どんなプレーができるか、みんなで勝負ですね!」

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