2019シーズンの78校目の取材は、兵庫の強豪・神戸弘陵学園サッカー部!取材に協力してくれたのは、キャプテンの沖吉大夢だ!

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沖吉 大夢
■ポジション:MF
■学年:3年
■身長/体重:174cm/70kg
■出身チーム:ヴィッセル神戸U-15(兵庫)
■自分の見てほしいプレー:止める・蹴るの基本技術、パス精度、シュートの一発を持っている所

Q:キャプテンになった経緯を教えてください。
「弘陵は代々、谷純一監督とコーチがキャプテンを決めるのが伝統で、2月の新人戦が始まる直前に指名されました。1,2年生の頃はDF西矢慎平がキャプテンの役割をしてくれていたので、そのまま西矢がやるのかなと思いつつ、自分がやる可能性はあるかもとは思っていました。ただ、最上級生になったので自分がキャプテンではなくても、チームの中心となって頑張ろうと考えていました」

Q:チームを引っ張るために意識していることは?
「新チームが始まってすぐはお互いのプレーが合わないことも多いのですが、自分はプレースタイル的に周りの選手と合わせるのが大事なタイプです。チームメイトがどうしたいか知らないとダメなので、自ら積極的にコミュニケーションをとったり、試合中のミスを話し合ったりしました。また、チームの奮起を良くするため、鼓舞する声も意識的に増やしていました」

Q:キャプテンをやっていて大変だったことはありますか?
「新チームが立ち上がってすぐは練習試合やフェスティバルで勝てる試合が多く手応えを感じていました。ただ、新人戦、総体予選共にベスト8で敗退。プリンスリーグで負け続け、選手権予選が始まるまでは『僕のリーダーシップがないから勝てないんだ』と無力感や不甲斐なさを感じ、自分が嫌いになった時期もありました」

Q:しんどい時期を乗り越えることができたきっかけは?
「夏以降のミーティングで谷監督が、『負け続けているから周りに色んなことを言われていると思うけど、俺は気にしていない。絶対、お前らなら優勝できる。今、勝てていないのは俺がお前らの力を十分に発揮させてやれてないからだ』と言ってくれました。この日だけでなく、『勝ったらお前らのおかげ、負けたら俺のせい』というのはずっと変わらない谷監督のスタンス。自分はキャプテンという同じチームを引っ張る立場なのに負けた理由を人のせいにするし、失点したら下を向いてマイナス思考になる。ひたすら前を向いて選手権で優勝するんだと言い続ける谷監督が本当に男として格好良くて、『この人はヒーローだ! 俺も谷監督みたいになりたい!』と思い、そこからは負けた原因は自分だと考えるようになり、そこからはチームとしても上手く行き始めました」

Q:キャプテンをやっていて良かったと思う瞬間を教えてください。
「これまでは負け続けて不甲斐ないキャプテンでしたが、選手権予選で優勝した時は『このチームのキャプテンをやっていて良かった』と素直に思いました。ただ、予選の戦いを続けていれば全国レベルでは勝てません。大会までの間に本気で練習して、本気で自分たちの課題と向き合わなければいけないと考えています。そこでしっかり修正して、全国の人に自分たちのサッカーを見てもらいたい。強豪校にドンドン勝って、神戸弘陵の名をより多くの人に知ってもらいたいです」

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