2019シーズンの72校目の取材は、岐阜の強豪・帝京大可児サッカー部!取材に協力してくれたのは、キャプテンの神戸政宗だ!

神戸 政宗
■ポジション:DF
■学年:3年
■身長/体重:176cm/65㎏
■出身チーム:帝京大可児中学(岐阜)
■自分の見てほしいプレー:「ロングスローですね。それとサイドバックの位置からのビルドアップが得意です。クロスからのアシストができるサイドバックが理想ですね。好きな選手はいないんですが、内田篤人選手のようなタイプだと思います」

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Q:どのような経緯でキャプテンに選ばれたのですか?
「去年からコンスタントに試合に出ていたので、その経験を生かす意味でも選ばれたんだと思いますね。今年から監督が変わったんですけど、セカンドの監督がずっと使ってくれていたのを見てくれていたみたいです。そこで指名されたのではないかと」

Q:キャプテン経験はそれまであったのですか?
「小学校の時はそれほど強いチームではなかったので、自分が引っ張っていかなければいけなかったこともあって、キャプテンをやっていました。中学校では副キャプテンでした。こういう役割は悪くないですね。声を出すのも好きですし」

Q:けっこう向いていると思っていたりも?
「いやあ(笑)。まあどちらかと言えば、大雑把というよりもマメな性格だとは思っているので、こういう役職には向いているのかなとは思っています」

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Q:キャプテンとしての苦労は何かありましたか。
「苦労ですか。けっこう個性的なメンバーが多いので、バラバラになりそうな時もあったりします。そのチームをうまくまとめられているかどうかは自分ではわかりませんが、そういう時はちょっと大変ですね」

Q:そこはキャプテンとして喝を入れたりもするんですか?
「あんまり喝を入れる、というのは得意じゃないんです(苦笑)。だから試合中とかに声を出し続けて、何とかチームが静まりかえらないようにと意識してやっています」

Q:練習を見ていると、メンバーは常に要求し合っていて良い雰囲気でもありました。
「そうですね。けっこう要求はし合えていますし、厳しい部分をお互いに持てています。シュートを決めなかったら『決めろよ!』ぐらいの感じのことは言えたりします。そうやって要求し合ってここまで高めてこられたと思っています」

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Q:今年のチームは順調に成長できてきたところがあったのでしょうか。
「そうですね、まず新チームになって最初の新人戦で負けてしまって、その時点で今年の岐阜県3冠はできなくなってしまったんです。でもそれで『インターハイと選手権は絶対に出よう!』という雰囲気になれて、まずはインターハイに向けて頑張ることができましたし、今も選手権に向けてここまでは順調です。あと2つ勝つだけなので(10月末時点)」

Q:今年のチームの特徴を教えてください。
「やっぱりボールが回せますし、でも速い攻撃になればそれもできるチームです。その使い分けができる部分と、岐阜県では失点ゼロでインターハイは全国に出場を決めました。全国でも負けましたが失点はしていないんです。0-0のPK戦だったので。守備については監督から言われてきたこともあって、強くなってはきていますね。『失点しなければ負けない』といつも監督から言われているんです。まずは守備から、と最初に守備の強化をしてきたチームではあります」

Q:守備を整えてから、攻撃の構築に取り掛かったと。
「そうですね。攻撃についてはインターハイの全国大会で、崩せなかったことが原因で負けたので、それからはずっとゴール前の崩しについてやってきたところがあります。そのおかげか攻撃のアイデアがけっこう僕たちの中に生まれて、得点を取れるようになってきたところはありますね。それまではどこかチャンスを決めきれなかったりして、得点力という面で言えばインターハイなどはシュートがまず打てませんでした。そこも練習を意識して重ねてきたことで、シュートを打てるようになってきたと思います」

Q:個性派の集団というと調子の波もあるのかなと想像しますが。
「そうですね(笑)。僕は守備の人間なので、時には『早く決まらないかな』と思って見ている時もありました。それでも誰かが決めればポンポンと決まり出すので、僕たちディフェンスは辛抱、という感じです」

Q:サイドバックはずっとやってきたポジションですか?
「去年も右サイドバックでしたね。中学校の時もそうです。このポジションには誇りを持っています。やっぱり何でもかんでも上がればいいというわけではないですから。その上がるタイミングもだんだんとつかめてきていますし、学年が上がっていくにつれうまくできるようになってきたとは思っています」

Q:冬の選手権予選も佳境ですが、その先を見据えるためにも上乗せは必要だと思います。
「まずはここまでの選手権予選でも失点はゼロで来ているんですが、それでもピンチの場面は相手に何度か作られていて。そのピンチの数もゼロにして、勝つ確率を上げていきたいです。監督からはそれを『勝つ確率100%』と言われているんですが、100%に自分たちで近づけていくことと、夏の全国では自分たちの力を出せずに終わってしまったので、もっと厳しくやっていきたいです。そうしないと、ああいう場では力を出せないと思ったので。もっと厳しく、毎日をやっていきたいです」

Q:やはりインターハイの全国経験は大きかったのですね。
「大きいですね。やっぱり雰囲気も違いますし、緊張感も違う中で固くなってしまって、自分たちのプレーは出せませんでした。組み合わせとしてはけっこう行けるかな、というところに入れたんですが、点が入らなくて0-0のPKになってしまったという感じです」

Q:ここから全国を目指す、勝つ上で大事になってくるのはどんな部分と考えていますか。
「自分たちが1年生の時の3年生のチームが選手権でけっこう勝ったんです。その時のチームは練習から厳しく言い合っていた部分がありました。そこで自分たちもサッカーでは厳しく言い合っていくことが必要だなと思っています。自分としてはもっともっといけるんじゃないかと思ってもいるんですが、結果がついてきていることを考えれば今の状態もけっこう良いのかなと思えますね」

Q:残る岐阜県予選の戦いをどう見据えていますか。
「まずは失点しないことです。そしてメンバーに入れていない3年生の分も背負って、もう死ぬ気で勝ちたいです。守備は大事ですが、1点でも多く取って勝てばいいという考えでいます。インターハイに出ている分、他のチームはウチを倒しに来ると思います。プリンスリーグに参入している中京学院大中京とウチがその中でも抜けているとは思っているので、そこはお互いに倒すべき相手と思って戦うことになると思います」

Q:最後にもう一度聞きますが、ここからの戦いをチームメイトとともにどう戦っていきたいですか。
「やっぱり僕たちの親であるとか、そういう応援してくれる人たちの思いも背負ってピッチに出ているからには、全力を出し切って最後に勝って笑いたい、という想いはありますね。それに悔しい感じでインターハイが終わっているので、それもあって出し切りたい気持ちは強いです」

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