親元から離れて寮生活をしている全国の高校サッカー部員たちは、どのような一日を過ごしているのでしょうか。
今回、取材に協力してくれたのは、今年2大会ぶり4回目のインターハイ出場を決めた聖和学園高校サッカー部の藤田晴選手。
エースナンバーである14番を背負う静岡出身の藤田選手に、寮生活について話してもらいました。

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藤田 晴
■ポジション:MF
■学年:3年
■身長/体重:180cm/67kg
■前所属チーム:FC fuji(静岡)
■自分の見てほしいプレー:「ドリブルとゴール前のプレーです」

藤田選手の一日のスケジュール
5:45~6:05 起床・朝練
6:05~7:00 朝食・身支度
7:00~8:05 朝練
8:05~12:50 学校
12:50~13:20 昼食
13:20~15:30 学校
15:30~17:30 練習準備
17:30~21:00 練習
21:00~22:30 夕食・風呂・ストレッチなど
22:30~23:30 勉強
23:30 就寝

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■藤田選手の寮生活
元々は女子校だった聖和学園高は2003年に共学化に伴い男子サッカー部が創設され、加見成司監督の下、一貫してドリブルなど個人技にこだわったサッカーを展開してきました。今では部員249人の大所帯となり、これまで選手権は4回出場し、インターハイも今年2大会ぶり4回目の出場を決めています。
今年聖和学園のエースナンバーである14番を背負う藤田晴選手も出身地の静岡県を離れ、寮生活をしています。
人工芝の練習グラウンドのある聖和学園高三神峯キャンパスのすぐ前に、聖和学園高三神峯寮があります。起きたらすぐに練習ができる環境で、朝食前に早朝練習も行っています。「グラウンドと寮が近いところで、起きたらすぐに練習したかったです」と藤田選手にとっては理想の環境が整っています。

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「洗濯とか今まで母がやってきたことをやらなければならず、母のありがたみを感じました」と普段の掃除・洗濯なども自分で行ったことで、家族への感謝の思いも高まったそうです。寮の食事については「基本的に嫌いなものは無いですが、カレーが特に好きですね」と満足しているようです。
寮生活全般については「みんなとコミュニケーションが取れるのが楽しいですし、自分で自分の準備をするなど生活の基本を学べます。そしてサッカーを一番に考えられるのが良い環境です」と語る藤田選手。「寮から出てすぐ練習できるように練習環境が整っていますので、ドリブルを一人でコツコツやりたい人にも合っていると思います」と聖和学園の寮を考えている中学生へメッセージを送ってくれました。朝から夜までたくさんボールを触って練習して身につけたドリブル技術を、全国の舞台で披露しようと今日も懸命に練習を続けます。