【2020シーズン始動！】愛知の強豪・岡崎城西サッカー部｜大須賀祥真のキャプテンはつらいよ！？後編：ヤンサカ

2020シーズンの17校目の取材は愛知の強豪・岡崎城西高校サッカー部！大須賀祥真のキャプテンはつらいよ！？後編は、自らが抱くキャプテン像と名門である岡崎城西でキャプテンを任される意味を語ってくれたぞ！

大須賀祥真
■ポジション：DF
■学年：3年
■身長/体重：173cm/63㎏
■出身チーム：SC豊田（愛知）
■自分の見てほしいプレー：「インターセプトが得意です。キャプテンとしてもセンターバックとしても声出しが重要なので、いつでも出すように考えています。好きな選手は細貝萌選手です。小さい頃はやらされてた感が強かったサッカーが、練習を見に行った時にすごく優しく『サッカー頑張れ』って言われて一気に好きになったんです。それからずっと好きな選手ですね。守備の強さであったり、今の自分にも影響は強いです」

▷大須賀祥真のキャプテンはつらいよ！？前編はココから！

Q:そもそも、自分の持っていたキャプテン像というのはどのようなものでしたか。
「サッカーについては、僕も始めた時にはやらされていた感が強かったんですが、細貝萌選手に『サッカー頑張れよ』って言われてサッカーが好きになって、楽しくなったのでずっと続けてこられているんです。だからサッカーって絶対楽しいものだっていうのが僕の根底にはあって、ちょっと腐ってしまう時、違う方向に行ってしまう人も時にはいると思うんですが、そういうのも決して見捨てずに、みんなで楽しく、サッカーが苦痛にならないようにといつも考えています。一つのものに向かってまとまることは難しくて、トップの30数人だけでなく、部で見たら100人以上がいるので、キャプテンがその人たちをいかにまとめられるか。そこで僕は楽しく、一つの目標に向かって導いていければと考えています」

Q:岡崎城西は名門の一つですが、ここでプレーする意味、キャプテンを任される意味は。
「そうですね...城西を選んだことで、周りにはすごく上手い選手たちがたくさんいる中でのキャプテンをやることになると、求められる信頼度やプレッシャーも強く感じます。自分がやっていることが正解なのかなって心配になることもあります。でも近くの高校と練習試合をしたりすると、『城西と試合ができるなんて』と言って来てくれたりもして。そうなった時に自分の置かれた立場はすごく重いものだと感じますね。この立場のことをもっと重く感じて、重んじてやらなければな、と思うことはあります」

Q:目標はインターハイ、選手権の出場権獲得ですが、ここからやっていきたいことは。
「他のチームも新型コロナウイルスの影響でなかなか練習もうまくできない状況だと思います。僕らも一緒で、練習になかなか集まれなかったりしましたし、オフが長引いたことで身体がなまってしまったりもしました。それを言い訳にはできませんし、いかにここから他のチームよりも質の高い練習ができるか。他の高校の練習を見ているわけではないですが、そういう意識をもって、新人戦で出てきた課題を修正できるか。練習試合も組めないので、みんなで修正点を直していこうという感じでやっています。基本から細かいところまで追求していきたいです」

Q:新人戦での準優勝は単純な自信にもなっていますか。
「なっていますね。思っていたよりも自分たちはできるんだ、とは思えたので。やっぱり闘う姿勢がどれだけ大事なのかということがすごくわかった大会でした」

Q:去年の選手権予選、決勝で負けた悔しさは、次の代である自分たちにも強く感じられているのでは？
「そうですね。一つ上の選手たちは普段の練習だけでなく、自主練の時にもすごく僕たちに良くしてくれて。でも練習の中では本当に上手くて。何でこの人たちが勝てないんだろうと思いました。絶対に全国に行くと思ってましたから。何もかもが完璧で、攻撃も守備もできて、競り合いにも強くて、そういうチームがあそこまで完全にやられてしまって。僕もサポートメンバーでピッチレベルで見ていましたけど、あれを目の当たりにして、これでダメならどうしたらいいんだろうと不安にも感じたぐらいでした。そして決勝で負けて、泣き崩れる先輩たちを見て、その後に話す時間があったんですが、先輩たちからは『この思いはお前たちにしか託せないから』と言われて。僕らがそれを一番感じている選手なので、先輩たちが瑞穂に忘れてきたものを僕らがしっかり拾い上げて、今年は全国に行かなきゃ、と思っています。それに僕らにはもう一つ理由があって。金重監督がもうすぐ定年なんです。部室に監督が胴上げされている写真があるんですが、『この写真の時のオレ、楽しそうだろ？』って以前のミーティングで言われたんですね。『本当にこの時は幸せだった』って。それをよく憶えていて。7年連続でベスト4には入ったけど、全国には行けなかった。だから僕らの代で監督を瑞穂で胴上げしてあげたいんです。それも成し遂げたいモチベーションの一つになっていますね」

Q:色々なものを背負っていますね。
「いや、でも僕はそういうの好きなので、楽しくなっちゃいます(笑)。いろんなことがモチベーションにできていますね」

Q:"キャプテンはつらいよ"では全然ないですね（笑）
「そうですね、全然キツくないです。みんなサッカーに対して熱心ですし、試合でも少し合わなかっただけで口論というか、意見を言い合ったり、それでぶつかったりもよくあるんですけど、それを見ていて僕は『このチームで本当に良かったな』って思うし、嫌になったりもしないので、充実したサッカー生活を送れていると思います」