親元から離れて寮生活をしている全国の高校サッカー部員たちは、どのような一日を過ごしているのでしょうか。
今回、取材に協力してくれたのは、今年2大会ぶり4回目のインターハイ出場を決めた聖和学園高校サッカー部の石澤海陽選手。
東京都出身の石澤選手に、寮生活について話してもらいました。

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石澤 海陽
■ポジション:MF
■学年:3年
■身長/体重:176cm/62kg
■出身チーム:町田JFC(東京)
■自分の見てほしいプレー:「サイドでの突破や、ゴールに直結する仕掛けです」

石澤選手の一日のスケジュール
5:40~6:05 起床・朝練
6:05~6:30 朝食
6:30~7:00 学校や練習の準備
7:00~8:05 朝練
8:05~13:00 学校
13:00~13:20 昼食
13:20~15:30 学校
15:30~17:00 フリー
17:00~20:00 練習
20:00~20:30 夕食

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■藤田選手の寮生活
近年ではブラウブリッツ秋田FW齋藤恵太選手をはじめ、愛媛FC MF小原基樹選手、アスルクラロ沼津MF菅井拓也選手、Y.S.C.C.横浜MF菊谷篤資選手などJリーガーも多く輩出している聖和学園高男子サッカー部。ドリブルや個人技で魅せるサッカーを貫いています。
そんな個人技集団の中で、スピードに乗ったドリブル突破からゴールを量産している東京都出身の石澤選手。初めての寮生活については「だらしない部分を直せたら、と思っていました。最初は時間にルーズでしたが、点呼があったので時間を守るようになりました。掃除も苦手でしたが、今は1人部屋になったこともあって、今まで以上に綺麗にするようになりました」と少しずつ身の回りのことができるようになっていったそうです。

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そんな寮生活を石澤選手は「サッカーをやっている人なら分かると思うのですが、毎日遠征しているような感じです」と親元を離れて過ごす毎日がまるで遠征のような感覚とのこと。しかし入学の少し前にコロナ禍となってしまい、本当の遠征がなかなかできない時期を長く過ごしました。「いろんなところに行けるのが嬉しいので、早くコロナがなくなって欲しいですね」とコロナ禍の収束を願っていました。

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寮の食事については「から揚げが好きですね。一人で食べるよりもみんなで食べて、楽しさを共有できるのが良いですね」と語る石澤選手。普段は同学年の選手はもちろん「後輩ともよく話します」と学年を越えてのコミュニケーションも楽しんでいます。
寮のすぐ側に学校、そして練習場がある環境については「身近にサッカーがあるので、うまくいかない時すぐに改善できますし、常にサッカーのことを考えられます」と大満足。「厳しいこともありますが楽しいので、入りたいと思っている人がいたらぜひ入ってほしいですね」と聖和学園での寮生活を考える中学生にメッセージを送る石澤選手。仲間とのコミュニケーションを楽しみながら、技術を磨いて試合での活躍を目指します。