2019シーズンの63校目の取材は、愛知の強豪・名経大高蔵高校サッカー部!取材に協力してくれたのは、キャプテンを務める矢田丈翔だ!

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矢田 丈翔
■ポジション:DF
■学年:3年
■身長/体重:175cm/65㎏
■出身チーム:名古屋FC EAST(愛知)
■自分の見てほしいプレー:「最後まで粘り強く戦えるセンターバックだと思っています。フィジカルがそこまで強くないので、その長所を生かして闘わなければいけないところをしっかり闘うように心がけています。好きな選手はレアル・マドリードのセルヒオ・ラモス選手ですね。もっともっと球際に強く行けるようになりたいです」

Q:島井監督から大けがを治している最中だと聞きました。
「インターハイ直前、夏休み入ってすぐの御殿場遠征で負傷しました。全国大会前の調整に行った遠征だったんですが、その2日目の試合で上から相手が降ってきて、変な手の付き方をしてしまったようで、肩を骨折してしまいました。手術もしましたし、8月1日にケガをしたんですが、選手権には何とか間に合わせようと今は治療をしています」

Q:手術をする前に沖縄でのインターハイ全国大会に帯同したらしいですね。
「はい。正直、不安しかなかったんですが、みんなにも迷惑をかけると思いながら、監督やスタッフ、チームメイトのみんなに思っていることをすべてぶつけて。そこでみんなが『来てくれ』って言ってくれて。自信をもって行こうと思えましたね。みんなに助けられながらでしたけど、行けて良かったと今は思っています」

Q:キャプテンにはどのような経緯で選ばれたのですか。
「新人戦の頃からやっています。ただ去年は学年で引っ張れる選手がいたんですが、僕らの代にはいないと言われていて。そこで試合を重ねるうちに自然に僕がやる回数が増えていったので、僕がやろうと思いました。チームを引っ張りたい、と思って。新人戦の頃にはまだ辻聖羽と代わるがわるでやっていたんですが、そこから自分がやりたいと思ってやらせてもらうようになったというか、みんなからも自然にそういう感じに思われるようになっていました」

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Q:キャプテン経験は?
「あります。年長の頃からサッカーをやっていますが、小学校の頃のチームではキャプテンをやって、中学校でもキャプテンを任されていました。でも中学校の時はあまり良いキャプテンになれなくて、悔しい思いをしていたんです。高校ではその失敗をしないようにと考えて、やっていこうと思っています」

Q:その失敗とは?
「中学校の時は、僕からチーム全体にあまり大きく言えなかったんです。そこがダメだったなと。高校では自分の思ったことをぶつけるようにしています。ちゃんと言えるように練習前から円陣組んだりとか、全体を見ながら声をかけるようにしています」

Q:今年のチームの特徴は?
「去年よりもさらに上下関係がなくて、もともとなかったんですけど(笑)、僕らの代はさらになくて。だからこそみんなが思っていることを何でも言えるところができています。思っていることを言えるから次のプレーは絶対にうまくいくという自信も持っているし、もっとこうしてほしい、という要求もできるチームになっています。そういうところが強みかなと思います」

Q:高蔵高校サッカー部そのもののチームカラーはどんなものですか。
「やっぱりやっていて楽しいし、見ていても楽しいサッカーだと思います。フィジカルが強い選手もいますが、基本的には足元重視で、足元に自信がある選手がいるからこそ、やれているスタイルでもあります。みんなが楽しく攻撃をできているチームだと思います」

Q:テクニック重視のチームはたくさんあると思いますが、自分たちが違うところというと何かありますか。
「僕たちはヒールパスとかも良く使いますし、トリッキーで『おっ』と思わせるプレー、相手が考えていないプレーが多いと思いますね。そこに違いがあると思いますね」

Q:自分もそれが元々大好きな選手だったと。
「そうですね。小学校、中学校の時のチームと高蔵高校のサッカーは全然違うんですが、入る前に選手権の試合を見に行ったりして、楽しそうだなと思いました。自分が入ったらと考えるだけでも楽しかったんです。もちろんやれる自信はありました」

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Q:今から復帰に向けての考えは?
「できるだけ早く、1日でも早くチームに戻って、迷惑をかけた分を絶対に取り戻したいです。まずはスタメンで出られるようなコンディションを上げたいですし、選手権に合わせて自分の状態を上げていきたいです」

Q:プレーできないとキャプテンとしての難しさも感じたかと思いますが。
「そうですね。できないけど声は出るので、まずは声だけでも出して、みんなに発信することを夏休みは考えてやっていました」

Q:その経験はいまどのように自分の中に生きていますか。
「小学校も、中学校も、節目節目に僕は大けがをしているんです。その時にもチームを声だけでもまとめることを学んでいたので、そこの経験があるから今があります。大事な試合の前にケガをしてしまったんですが、これはこれでしっかり切り替えてやっていくしかないですし、今回も良い経験をしたなとプラスに考えています」

Q:選手権に向けて、自分とチームはどんな進化をしていきたいですか。
「今はケガ人が多くて、あまり良い試合をできていないんですが、自分も含めてすぐに戻って、コミュニケーションを取っていけば必ず良いプレーができると思っています。そのための良い雰囲気を作って、モチベーションを上げていかないと選手権では絶対に勝てません。とにかく雰囲気を良くして、要求しやすいチームにして、もっともっと良いプレーを追求していきたいと思います」

Q:インターハイ愛知県王者としての重圧は?
「絶対に他の学校も考えていると思うので、夏の王者として絶対に負けられません。僕らの意地とプライドもありますし、選手権ではまだ全国に出たことがないので、僕たちの代で絶対に出てやろうと思っています」

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