2022年83校目は4年ぶり7回目となる選手権に出場する東邦高校サッカー部!
取材に協力してくれたのはキャプテンの坪井風汰選手。キャプテンになった経緯や選手権への意気込みなどを語ってもらいました!

IMG_8704.jpg
坪井 風汰
■ポジション:FW
■学年:3年
■身長/体重:176cm/68kg
■前所属チーム:FCフェルボール愛知(愛知)
■見てほしいプレー:「ストライカーなので、とにかく得点ですね。どんな形でも1点は1点なので。きれいなゴールじゃなくてもいいので、ゴール前のこぼれ球とか、GKが弾いたところなど、そういうところをいつも狙っています。好きで参考にしているのはルイス・スアレス選手です。とにかくどんな形でも得点を奪うところが好きですね。課題はすべてのチャンスを決められているわけではないので、その精度を上げていきたいと思っています」

Q:まずは自分がキャプテンに選ばれた経緯を教えてください。
「昨年の選手権予選が終わった次の日の練習の時に、3年生の皆さんが話し合った結果、僕に決まりました。最後にミーティングがあるんですが、その時に次のキャプテンは誰だ、ということを毎年伝えられています」

Q:指名された時の自分の気持ちは?
「これからチームをまとめていかないとな、と強く思いましたね。今までキャプテンの経験はなかったのですが、日ごろから大きな声を出して練習をするタイプではあるので、試合中でも味方を鼓舞したり、声を掛けたりもしてきましたから、自信はありました」

Q:キャプテンに選ばれてからまずやったこと、心に決めたことはどんなことでしたか。
「試合中、セットプレーの時などにチームに声を掛けたりするのは当たり前のことですし、チームがしんどい時にもそれは同じです。生活面でも注意することをしっかりしようと心がけましたね。背筋が伸びました(笑)」

Q:やることが増えたことでの苦労はありませんでしたか?
「やっぱりこのチームはいろいろなキャラクターの選手がいて、まとめるのは難しいところもあります(苦笑)。そこを仲間たちに協力してもらうことで、ここまで一つにまとまれてきていると思います。だから、愛知県大会も優勝できたと思っています」

IMG_8725.jpg

Q:仲間たちのその強い個性はどのように見ているのですか?
「その特徴を生かしながらまとめていくのは本当に大変で、でもその特徴を活かしながらまとまることもできていると思っています」

Q:チームの雰囲気やカラーは様々なものがあると思いますが、今年のチームはどうでしょうか。
「上下関係はサッカーをしている中ではまったくないので、思ったことを全員で言い合って全力でぶつかることができていますし、『もっとこうした方が良いんじゃないか』という声もたくさん出ていると思いますね。自分がすべてをやっているわけではないですし、みんなの意見を取り入れながら、集まった時にそれを僕がまとめることをしています」

Q:今年のチームの特徴や強みはどこにありますか?
「愛知県大会で意識してきたことは、チーム全体での堅守速攻でした。ゼロで抑えれば負けることはないので、全員で堅い守備をしてカウンターなどで一発で勝負を決める。そういう戦いができたと思います」

Q:それは今年のメンバーに上手く合致したものでもありますか?
「メンバー的には保持するサッカーもしっかりできるくらいに能力は高いと思います。でも、勝つためのサッカーをする時には堅い守備も必要です。そして、そこからの力強い攻撃をチーム一丸となってやっていこうということで、徹底して戦うことができていると思います」

Q:逆に言えば、保持する時間ができたとすれば、そこもしっかり自信を持ってできるということでもありますか?
「そうですね。ボールを持てと言われれば、全員の能力は高いので、しっかりパスを回すこともできますし、その部分でもチームのレベルは高く感じます」

Q:愛知県代表になるまでの、チーム作りの過程はどうでしたか?
「リーグ戦ではいろいろなサッカーをして、試してきたのですが、選手権ではこうすれば勝てるというものを石渡監督は知っています。そこで最後に徹底するということで始めたサッカーを、僕ら全員で意思統一してやってきたという感じです」

Q:その中では、1戦、1戦で強くなっていく手応えもあったかと思いますが。
「3回戦で来年プリンスリーグに上がる刈谷高校と対戦したのですが、そこで全員で堅守速攻をやっていこうと意思を固めました。そこからの継続で、今はかなり仕上がってきていると思います」

Q:そこに踏み切った決断は、どのように受け止めていたのでしょうか?
「最初は堅守速攻という形に全員が統一しきれてなかったのですが、選手権で勝ち残りたいという気持ちは全員が強く持ってもいました。その気持ちで徹底することもできて、全員でこの戦い方を統一してやってこれたと思います」

Q:徹底してしまえば、その戦術の良さも強く感じられるようになっていくと思いますが。
「全員が堅守速攻で統一している今は、これでどこまで強い相手と戦えるのかと、全員が楽しみにしていますね」

IMG_8486.jpg

Q:ただ、この戦術はFWである自分への責任感も増してきます。
「そうですね(苦笑)。前線からも守備はしますが、やっぱり堅く守る時間も多いです。限られたチャンスでゴールをものにすることがFWに求められる仕事ですから、そこをしっかり決めきる準備を常に意識しています」

Q:何か自分なりの工夫などはあるのでしょうか?
「守備陣が最後まで粘り強く守ってくれているので、どんなボールでも自分がキープするか、前に送ることが大事だと思っています。守備陣に少しでも休む時間をつくるためにも、献身的なプレーをしたいと思っています」

Q:全国選手権は夢の舞台であり、憧れであり、目標だったと思います。その場に立てる気持ちはいかがですか?
「憧れの舞台で、3年かけてやっと出られますけど、スタートラインに立てたことで今は楽しみな気持ちでいます」

Q:全国選手権のイメージは、どんなものがありますか?
「過去の動画もけっこう見ているんですが、宮市亮選手とか、大迫勇也選手とか、そういうイメージですね。ゴールシーンばっかり見ているので(笑)。僕でも決められる、とイメージを膨らませていますし、一番覚えているのは染野唯月選手が青森山田相手に3得点した試合ですね。僕もああいう風になりたいです」

IMG_8185.jpg

Q:何か自分の中で考えている、強い意気込みなどはあるのですか?
「得点王になりたいです。簡単ではないですけど、ずっと僕は選手権が憧れで、大迫勇也選手の10得点した大会なども見てきて、それを超えたいと思っています」

Q:それだけの自信を持てるチームになっているということでもありますね。
「はい。1回戦の相手はプレミアリーグで戦う履正社ですが、個の力がかなり強いチームだと思っています。相手のスピード感も全然違うと思いますし、その速さに合わせるためにも大学生との練習試合なども行なってきました。そこでは自分たちのやりたいこともできたので、準備はしっかりできていると思いますね。試合はどうなるかはわかりませんが、楽しみたいですね。僕らは少ないチャンスでもものにできるように、日々の練習を積み重ねてきました。それに、僕たちは毎日5㎞を朝から走っていて、この3年間でどの高校よりも走ってきたと思っています。でも、その厳しい練習があったから全国に出られて、そして走れる。やってきた良かったなって、いま思っています」

Q:目標をお聞きします。
「国立に行きたいんです。だから、ベスト4以上を目指します。もちろん優勝を狙っていますが、まずはベスト4を目指します」

Q:もちろん、坪井選手の得点にも期待していますね。
「はい(笑)。決めれば一番気持ちいい大会なので、ゴールを決めればもっと盛り上がりますし、鳥肌立つでしょうね。その時は今から楽しみです」

cp_banner1.jpg












大迫塁.jpg 森重陽介.jpg