【取材校】ヤンサカ編集部がキミの学校をZOOMで取材【募集中!】

2021年82校目の取材は、4年ぶり21回目となる選手権出場を決めた兵庫の強豪・滝川第二高校サッカー部だ!取材に協力してくれたのはキャプテンの藤田仁朗選手。
キャプテンになった経緯や選手権への意気込みなどを語ってくれたぞ!

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藤田 仁朗
■ポジション:MF
■学年:3年
■身長/体重:169cm/58kg
■前所属チーム:FCフレスカ神戸(兵庫)
■見てほしいプレー:チャンスメーク、状況に応じたアイデア

Q:キャプテンになった経緯を教えてください。
「去年、選手権の準決勝で神戸弘陵に負けた次の日に指名されました。部室に入ったら、監督に『仁朗、ちょっと来て』と言われ、『キャプテンを任せたいんだけど、どうかな?』と聞かれました。負けたばかりだったので、ビックリしたのですが、監督のそう言ってくれたので、その場で「やります」と伝えました。そのまま、すぐ皆の前で挨拶もしました」

Q:即決するのも、なかなか覚悟がいります。
「正直、自分はキャプテンタイプではありません。周りからも『お前はキャプテンに向いてない』というか『キャプテンにはならないだろう』みたいに言われていました。多分、性格的な部分でしょうか。皆の先頭に立ったり、リーダーの立場を今までやったことが無かった。それを周りを知っていたので、お前は多分そういうタイプではないと言われていたのだと思います。でも、監督には『周りが意見を言いやすいと思うから、選んだ』と言って貰いました」

Q:キャプテンになってからの変化はありますか?
「自分に何が出来るかを考えた時に、部室から出てきて一番最初に自分が準備を早くするとか、チームの事を中心的にやろうと思いました。練習中の雰囲気作りや、声出しも、まずは自分が率先してやろうって。今までは先輩に付いて行っている部分があったので、しっかり殻を破って、まず自分が発信していかないと駄目だと考えたからです。自発的に自分が一番に何度も行動しようと心がけました」

Q:キャプテンとしては、なかなか結果が出ない難しさもあったかと思います。
「自分がキャプテンしている代で、結果出てないというのは凄く悔しかった。ただ、選手権には4年間出れていなかったので、自分の代でもう1度タキニを全国に連れて行くことが出来れば、凄く価値のある代になれるとも思っていました。でも、新人戦とインターハイで負けたけど、僕らには最選手権が残っていました。監督には『負けたからと言って、シーズンが終わるわけでは無いので、下を向いている時間が無駄』とも言われました。自分チーム皆の前で凹んでいる姿は、見せたくなかった。出来るだけ、悔しい気持ちを抑えて、「次に切り替えよう」と声を掛けました」

Q:キャプテンとしての大変さを感じたのもその頃でしょうか?
「インターハイで負けてから、夏の遠征までの間は、なかなか結果が出なくて、特に苦しかったです。特に夏の遠征で戦った金沢ユースは予選を突破し、決勝トーナメントに行って、来年和倉招待(上位大会)に昇格したかった。絶対、優勝を目指してやろうと思っていましたが、予選で下位リーグに入り、自分たちの目標には到底届かなかった。その時は今が1番上手く行っていない自覚があり、苦労しました」

Q:キャプテンをやっていて良かったと思う瞬間は?
「結果が出ない時期には、正直愚痴も零れてきましたが、全員が同じ方向を向かず、チームがバラバラになってしまったら、上手くチームがまとまりません。このままでは行けないとミーティングで何度も話し合ううちに段々、同じ方向を向けるようになって行きました。選手権予選が始まる前には、チームがガチと固まり、まとまっていた。その時には、皆が同じ方向を向けていた。チームが良い方向に進んでいった時は嬉しかったです」

Q:最後に選手権への意気込みをお願いします。
「一番は優勝を目指して頑張るのですが、自分たちのサッカーは他のチームとは違う。高校サッカーは縦に速かったり、ロングボールが多くなる中で、自分たちは相手や状況によって、判断を変えてプレー出来る所が自分たちの良さ。どんな強豪と対戦しても、自分たちのプレーをブレずにうあって、自分たちが出来るサッカーを全面的に表現したい。全国の人に見てもらい、やっぱり兵庫県代表として、"タキニはちょっと違うな"という所を見て欲しいです」

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