チームを支えているマネージャーに話を聞く「マネージャーの本音」。
今回、話を聞いたのは大成高校サッカー部マネージャー高橋雅史君!2019年度のインターハイ以来となる全国出場を狙う東京の強豪校で縁の下の力持ちを担っている彼に、
マネージャーになった理由や具体的にやっていることなどを聞いたぞ!

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高橋 雅史
■ポジション:マネージャー
■学年:3年
■前所属チーム:杉並FC(東京)

Q:マネージャーになったきっかけを教えてください。
「大成に入った時は選手として活躍することを目標にしていました。ただ、自分は中学3年生の時に足首の手術をしたため、入学時点ではリハビリをしていたんです。小学生の時に負った剥離骨折がちゃんと治っておらず、蹴るだけで痛いと思っていたら、手術が必要な状況だったんです。自分は中学時代に地区のトレセンにも選ばれていたので、高校でも"やれる"という自信を持っていましたが、入学直後からリハビリ続き。全然サッカーをやっていなかったし、みんなと一緒にスタートを切れず、大成のレベルも高く、人数が多いのでレギュラーになるのは難しいと感じました。そう思っていた1年生の夏休みにたまたまホペイロの動画をYouTubeで見る機会があったんです」

Q:誰の動画を見たんですか?
「京都サンガF.C.の松浦紀典さん、横浜F・マリノスの緒方圭介さんです」

Q:そこからマネージャーに転向する考えを持ったと思いますが、どのタイミングでなったのでしょうか?
「去年の新型コロナウイルスの影響で活動できなかったタイミングですね。再開したのが6月なので、自粛明けのタイミングで豊島監督に考えを伝えました。ただ、自分は最初からマネージャーだけをやるのは違うなと思っていたので、選手兼マネージャーとしてやりたいと話し、当初は自分のカテゴリーで練習をしながら、マネージャー業務をしていました」

Q:サッカープレーヤーから離れるという決断をしたけど、葛藤はなかったのでしょうか?
「ありました。めちゃくちゃ考えて、自分の中では葛藤があったからこそ、最初は選手とマネージャーを掛け持ちして、もしサッカーをやりたいと思ったら続けて、マネージャーとして頑張る方がチームのためになると思えばにそっちに専念する。その考えて6月ぐらいからやっていたのですが、考えたがまとまった10月の初めにマネージャーに専念しました」

Q:具体的にどういう仕事をしているの?
「紅白戦などではレフリーもやりますが、普段の練習は朝から用具の準備をして、練習後は片付けとユニホーム管理をしています。公式戦の時はハイエースに荷物を積む作業もします。あとは選手のスパイクを磨いています。スパイクが結構好きなんです。選手にお願いをして、家でスパイクの手入れをして次の日に持っていきます。自分は手入れに時間がかかるので、1日にできて2、3足ぐらい。手入れの方法は独学なんですけど、松浦さんや緒方さんの動画を見たり、革靴を磨く動画も参考にしながらやっています」

Q:将来はどのような形でサッカーに関わりたいですか?
「自分はサッカー経験があまりないので指導者は難しい。なので、僕は大学に行って、エキップメントを目指したいと思っています。それでJクラブに入って、ゆくゆくは日本代表でそういう仕事がしたい。インターンとして受け入れてもらった栃木SCでも、『人との繋がりが大きいよ』と言われたので、いろんなことを経験して将来のために頑張りたいです」

Q:選手権に向けて意気込みを教えてください。
「みんなが気持ちよくサッカーができるように良い準備をしたい。集中できる環境を作って、全国大会で優勝を目指したいです」