2022年8校目の取材は、宮城の強豪・東北学院高校サッカー部!
取材に協力してくれたのは新チームを牽引するキャプテンの佐藤春樹選手。キャプテンになった経緯やキャプテンになって苦労したことなどを語ってくれたぞ!

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佐藤 春樹
■ポジション:DF(センターバック)
■学年:新3年(現2年)
■身長/体重:176cm/63kg
■前所属チーム:FC FRESCA(宮城)
■見てほしいプレー:「この代の中では身長が大きい方ではありませんが、エアバトルの迫力を持って、空中戦は負けたくないと思ってやっています」

Q:キャプテンになった経緯を教えてください。
「昨年の選手権県大会が終わってちょっと経って、選手全員のキャプテンを決める投票がありました。この代はクセの強い、個性のある選手が多くて、誰がやってもまとまらなさそうだ、と言われていたのですが、その中で消去法で先輩曰く『あいつならややこしいことも言わなさそうで一番クセが無い』という結果で選ばれました」

Q:キャプテンになって苦労したことは?
「本当にクセが強くて、みんな10番と言われている代なので全員うまいです。その上で技術の無い自分がどうやってチームを引っ張っていくのか、同じ方角を向いてもらうのか悩んでいましたし、今も悩んでいます。ただ大きい声を出すだけではまとまりません。プレーや、日々の生活でも『こいつの言うことを聞きたいな』という部分は後からついてくると思いますので、気が抜けなくなりました」

Q:クセが強いという他のメンバーからの助けはありますか?
「本当に少しずつですが、1個1個大会を戦い抜いていくにつれて、『この試合絶対勝とうぜ』という声かけが増えてきました。この前の東北高校新人大会準決勝花巻東高戦で(渡邉)幸汰の決勝点で勝ったのですが、この試合は負けられないというのがプレーに表れていて、自分がこうやってやってきたことは少なからず間違いではなかったのかな、とちょっと感動しました」

Q:昨年11月の県高校新人大会で優勝し、12月のプリンスリーグ東北参入戦も健闘。1月の東北高校新人大会でも準優勝と結果が出ている中、全国大会出場するためには?
「今、練習できないじゃないですか(東北高校新人大会直後、コロナ感染拡大の影響で宮城県内の高校では部活動自粛の方針が出され、練習休止が続いている)。でも自粛期間明けでも質を落とさないように、自主トレしてほしいですし、他の県より練習時間の絶対量が少なくなるので、量より質でピリピリした雰囲気で練習に取り組んでいきたいです。
そして試合の中では決定力を上げないと、この上に行ったら勝てないと思っています。うちのチームは前半にギアが上がっている段階でシュートチャンスがいっぱいあって、でも決められません。シュートを何本も打ったけど1点しか入らなかったよね、ということもあります。決定力が低いままではもっと強いチームには勝てませんし、まずシュートを打たせてくれません。絶対決めてやるという気持ちを持ちつつも、ゴール前でこそ冷静な判断をしてほしいと思っています。
あとはセットプレーですね。うちの代はデカい選手が多いので、セットプレーの精度を上げて、簡単にはセットプレーで失点しないし、自分たちのセットプレーでボンボン点を取れるようになれば良いです。最近の高校サッカーは切り替えが速くなって、ゴール前で自由にさせてもらえなくなって、セットプレーの精度勝負みたいなところがあります。うちはデカい分、それを有利に使ってセットプレーを一つの武器にして行けたら良いと思います」

Q:今後の目標は?
「東北新人決勝まで来た、ということは県内で簡単に負けちゃいけません。インターハイ目指して県高校総体は絶対優勝したいです。昨年の先輩の選手権県大会を見ていましたが、宮城県の選手権県大会決勝っていつも仙台育英高か聖和学園高でやって、どちらが優勝するかなので、それは飽きたと思いますし、自分たち自身がそのカードをひっくり返したいです。先輩が惜しいところまで行って涙を呑んでいる分、勝ちたい気持ちは大きいです。インターハイもですが、一番大きいのは選手権でまず県で優勝して、全国で上位を狙えるようにひと暴れしたいです。それだけのポテンシャルはこの代にはあると思っているので、自分がみんなをまとめて、チームとしての完成度をどうにかしたいと思っています」

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