2022年10校目の取材は、宮崎の強豪・日章学園高校サッカー部だ!取材に協力してくれたのはキャプテンの工藤珠凜選手。
3年ぶりとなる選手権出場を果たすべく、チームをまとめる上での苦労話や新シーズンへの意気込みを教えてくれたぞ!

工藤 珠凜
■ポジション:DF
■学年:新3年(現2年)
■身長/体重:178cm/72kg
■前所属チーム:日章学園中学(宮崎)
■見てほしいプレー:空中戦と対人プレーの強さ

Q:キャプテンになった経緯を教えてください。
「最初は自分たちの中で自分か金川(羅彌)のどちちらかがやるだろうという雰囲気がありました。最後は自分たちで話し合って決めたのですが、コーチからも『やってみたらどうだ?』と言われて決まりました。ただ、自分の中でも俺がやるという気持ちがあったので迷いはありませんでしたね」

Q:理想とするキャプテン像はありますか?
「チームをまとめる方法はいろいろあります。昨年のキャプテン・木脇君は得点を取ることでチームを引っ張っていましたが、自分はCBの選手。最終ラインで相手にやらせず、自分がいるだけで安心を与えられるようなキャプテンになりたいと考えています」

Q:新型コロナウイルスの感染拡大の影響で試合があまりできていません。チームをまとめる難しさはありますか?
「試合などがなくなり、気持ちが切れてしまうかなと思ったのですが、全然そんなことはありませんでした。紅白戦でもより意識を高く持ち、熱量を出してプレー強度も上げてやれています。その中で競争もできているので良い状態だと思います」

Q:去年の選手権予選は準決勝で敗れ、2年ぶりの選手権出場は叶いませんした。その悔しさはどう捉えていますか?
「昨年も試合に出させてもらい、正直油断はしていなかったけど、負けるとは思っていませんでした。なので、自分は気持ちを切り替えられず、次の日にグラウンドに行っても気分が乗っていなかったんです。でも、仲間たちは前を向いていて、それで自分も気付かされて立ち直ることができました」

Q:2年連続で選手権に出られていない中で迎えた最終学年です。今年は負けられないよね。
「常日頃から言っているのですが、負ける試合には理由があります。全ての基準を変えないといけないし、努力の基準も変えないといけない。練習の質、強度、速さも含めて基準を上げて、当たり前のように宮崎は日章だと言われるようにやらないといけない。県内3冠を掲げていたけど、新人戦が中止になったのでその目標は叶わなかったけど、プリンスリーグ九州も始まるので意識を高めてやっていかないといけない。でも、やっぱり1番の目標は選手権。自分たちは日章学園中出身の選手も多いし、先輩たちの姿を見て僕らも高校に入ってきた。最上級生になった自分たちの世代では選手権を誰も経験していない。何も分からない状況ではあるけど、昨年のインターハイで経験したことをしっかり仲間に伝えていきたいです」

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