2022年11校目の取材は、通算11回の選手権出場を誇る兵庫の強豪・神戸弘陵学園高校サッカー部だ!取材に協力してくれたのはキャプテンの村井陸斗選手。
「弘陵が成し遂げていない3冠達成」が目標と語る村井選手に、キャプテンになった経緯や心がけている事などを聞いたぞ!

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村井 陸斗
■ポジション:DF
■学年:新3年(現2年)
■身長/体重:169cm/60kg
■前所属チーム:神戸FCジュニアユース(兵庫)
■見てほしいプレー:攻守両面での運動量、ゴール前での嗅覚

Q:キャプテンになった経緯を教えてください。
「僕は小学校の時にキャプテンをしていました。中学ではキャプテンになれなかったのですが、団体をまとめるのが好きなのを監督が知ってくれていて、神戸市新人大会の初戦後に『キャプテンをやってみないか』と言ってもらいました。神戸弘陵という県の強豪サッカー部でキャプテンを務めるとサッカー面だけでなく、人間性も成長すると思いました。これまで弘陵が成し遂げていない3冠達成に向けて先頭で引っ張りながら、人間性を高めたいと思い、引き受けました」

Q:団体をまとめるのが好きな理由は?
「団体になると声が出させない選手がいると、僕は声を掛けたくなる。チームの中で出来ている選手が出来ていない選手を引っ張って行かなければいけないとずっと幼い頃から考えていました。僕の発言が間違っていても、間違ってなくても発言すれば僕の気持ちは伝わる。中学生の頃は学級委員長としてクラスの先頭に立ち、惜しまず発言をしていたら、周りが付いてきてくれた経験があり、そこにやりがいを感じています」

Q:高校に入ってからも、チームをまとめてきたのですか?
「1年の時からAチームやBチームで先輩とプレーしていましたが、小さい頃にお父さんに言われた言葉をずっと意識していました。『ピッチ外では尊敬して、ピッチ内では尊敬がありながらも学年は関係ない』。Bチームに上がった時に1個上の先輩だからと言えないのは嫌だったので、練習中にふざけている先輩がいたら、『今はふざけたらアカン』と指摘していました。ギスギスもしましたが、自分が言った事を理解した上で反発してくれていると思っていました。言い続けた結果、信頼を得られたと思います。先輩たちに揉まれながら自分の意見をぶつけて、意見を貰って成長出来たのは大きかったです」

Q:キャプテンになってから心がけている事を教えてください。
「オンオフ関わらず、偉そうな態度をとるのではなく、キャプテンとしての自覚を持ちながら、みんなを引っ張っていかなければいけません。先頭に立って、これはダメ、これは良いという手本にならなければいけないので、周りをよく見て誰が何しているのか把握するようになりました。そうした結果が、新人戦優勝という結果に繋がったと思います」

Q:キャプテンをやっていて良かったと思う瞬間は?
「やっていて良かったと思うのは、やっぱり結果が出た時。キャプテンとして県の新人戦で優勝したら、監督、コーチ、副チームの木津(周馬)から『ナイスキャプテン』と言ってもらえました。この学年を引っ張って良かったと思いました。一方で、団体を僕が見切れない難しさも感じています。どれだけしんどい状況でも、何をしていても、キャプテンという立場である限り、周りを見続けて何もかもの情報を得なければいけません。最近はだいぶ見えるようになりましたが、自分がプレーしている時は集中しているのでコート外を見るのは難しいです」

Q:最後に今年の意気込みを聞かせてください。
「幼少期からの夢であるプロサッカー選手は、絶対諦めたくない。チームの目標は、去年と比べて個人の能力差があるので、キャプテンとしてBチーム、Cチーム、新1年生までの全員を引っ張って総合力をしっかり上げたい。今年の弘陵は総合力で戦い、県3冠とプリンス、県リーグの昇格を果たしたい。目標を達成し、兵庫県は絶対に弘陵だというのを示したいです」

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