2022年13校目の取材は、昨年10年ぶり16回目となる選手権出場を果たした奈良の強豪・奈良育英高校サッカー部!取材に協力してくれたのはキャプテンの大西陽太選手。
キャプテンになって、大変さを感じるときや良かったと思う瞬間などを聞いたぞ!

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大西 陽太
■ポジション:MF
■学年:新3年(現2年)
■身長/体重:174cm/60kg
■前所属チーム:若草中学(奈良)
■見てほしいプレー:ボールを散らすプレー

Q:キャプテンになった経緯を教えてください。
「選手権が終わった次の日に千葉で紅白戦を行い、新チームがスタートしました。誰が引っ張っていくのかとなった際に、以前からAチームに関わらせてもらう期間が長く、同年代では前に出てやらせて貰っていたので、僕がやろうと決意しました。その3日後に新チームでのミーティングがあり、手を挙げました」

Q:引き受けるには覚悟も必要です。
「先輩たちの代で選手権に出させてもらい、古豪復活と取り上げられました。今年はそうした中でやらなければいけない自覚はありますし、続けて全国に行かなければ歴史がまた途絶えてしまう。不安もありますが、気にしていたら、自分が変わらないし、チームも変わりません。誰かが引っ張らないと良くならないと思い、覚悟を決めました」

Q:昨年の代から引き継ぎたい物はありますか?
「以前までは私生活がおろそかになりがちでしたが、昨年からはピッチ外を正さないと良いプレーができないし、上手くならないと考え、私生活を大事にするようになりました。変わり切ったとは言えませんが、変わり始めたから掴めたのが選手権出場だったと思います。今年も変わらず大事にして、新しい奈良育英の伝統として繋げていきたいです」

Q:キャプテンになってからの変化を教えてください。
「考え方は変わりました。去年のキャプテンだった千田(陽介)さんは、どちらかと言うと1人でチームを引っ張っていましたが、僕一人だけの力では物足りないので、副キャプテンも含めて周りをどれだけ引き込んでいけるかが大事だと考えています。僕が主体のチームではありますが、全員で一つの物事に取り組めるチーム作りがしたい。自らが立候補して、キャプテンをやらせてもらったのもあり、無責任なことはできません。まずは自分からチームの雰囲気作りを含めて、声を出していきたい。僕が高い基準を示す事で、チームが一つになれたらと考えています」
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Q:キャプテンになって、大変さを感じる瞬間は?
「毎日、練習メニューを考えなければいけないのは大変です。前日のトレーニングを踏まえて、メニューを変えるのか、ある程度一貫してメニューを続けて向上させていくのか。練習前になると、監督に決めたメニューを伝えるのですが、指摘を受ける事も多い。曜日に応じた強度の調整などまで考えるのは難しいので、昨年のキャプテンである千田さんに聞いたりもします。副キャプテンの2人とも話し合いながら、昨年一年通してやっていたメニューを考え直しながら、決めています」
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Q:キャプテンで良かったと思う瞬間は?
「新人戦は選手権からの準備期間が短かったため、チームとしてではなく、個のレベルをしっかり上げれば負ける事はないと考え、挑みました。ギリギリの試合が続きましたが、全員が懸命に戦ってくれていました。山辺との決勝では延長戦に入る前に声を掛けた際も、全員で戦えていると実感できました。結果もしっかり出たので、とても嬉しかったです。主力ではなかった昨年とは違い、試合に出て結果が出せたのは今までにない喜びでした」

Q:最後に今年の意気込みを教えてください。
「奈良県は負けてはいけない、勝つのが絶対だと思っています。自分たちにベクトルを向けてしっかりやっていたら結果はついてくるはず。まずは奈良県で全部勝ち切り、インターハイと選手権で全国の舞台にもう1度出たい。先輩が作ってくださったプリンスリーグでもちゃんと戦い切れば、何か残せるはずなので、しっかり戦いたいです」

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