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そのチームの命運を握る重要人物に話を聞く『○○の誓い』。
今回は高校サッカー選手権初出場を決めた愛知の注目校・中部大第一高校サッカー部の守護神下村駿季選手に話を聞いたぞ!

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下村 駿季
■ポジション:GK
■学年:2年
■身長/体重:178cm/70㎏
■前所属チーム:FCジョイフット(愛知)
■見てほしいプレー:「コーチング、そしてセービングです。コーチングで意識しているのは攻撃のコーナーキックの時で、そこで食らうカウンターは大きなカウンターになるので、そこは丁寧に速く大きな声を出すことですね。セービングは気持ちです!好きな選手はギジェルモ・オチョア選手ですね。ワールドカップでブラジル相手にバンバン止めるところがカッコいいです」

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中部大第一高校サッカー部・下村駿季の誓い!
「やっぱり僕の一番は"声"でチームを盛り上げることです。みんなは走って疲れる分を、僕は声で疲れるというか、出し切るというのが一番大事に思っています。試合だけでなく、アップでも、アップの前のロッカーでも、そういうところからチームを盛り上げて。いつも通りを意識していくこと。メンタルの部分は自分が得意としている部分なので、そこでチームのみんながいつも通りにいられるようなことを考えて発信しています。試合中は視野が狭いと言われたりしますが(笑)、キーパーはピッチの全てが見えますし、逆サイドが空いていれば『こっち空いているぞ』と言えます。それをすることで練習の質も上がりますし、みんなとお互いにウィンウィンの関係というか、自分が見えていることを全部言って、思ったことはまず伝えて、そこで話し合いたい、というところもあります。自分が守る時には守備に対してどこにいてほしいなどの声が増えますし、3バックへの指示も必然的に増えますが、そこに加えて自分のポジショニングを意識します。バックがここにいるから自分はここ、と。シュートストップの時まで声を出していたら間に合いませんから(笑)、そこは無口になるというか一瞬黙るというか。 今回の愛知県大会は自分が当たってたんですよ。調子の一番のピークが来ていたと思います。ここでもしやれなかったら通用しないというか、ベストでしたね、あれは。もちろん全国ではもっと良いプレーをしないといけないんですけど、愛知県大会は本当に良いプレーができたので、そこは自信になったというか。自分はやれるんだ、という強気のメンタルじゃないとキーパーはできませんから。自分はどんなキーパーになりたいかと言えば、チームの先頭はキャプテンですが、声の中心は自分が良くて。盛り上がっている時には自分がいる、みたいな。そういう存在になりたいですね。安心して見ていられる、みたいなのは自分にはたぶん無理で(笑)、守るのが仕事ですが盛り上げる中の一番でありたいです。キーパーがチームを勝たせるという部分は、やっぱりゼロで抑えるということ。いくら声出しても自分が失点していたら意味がないですし、雰囲気も落ちます。シュートストップのところは、声を出す分、自分がしっかりとやらないといけない部分だと意識しています。それはプレッシャーでもありますし、調子が悪い時などは『声を出してもやられてたら』なんて言われても言い返せない。今大会は調子が良かったのでそこでどんどん声出して、プレッシャーも自分にかけて、守っていくことができました。
 全国ではセービングを今のトップの状態のままで維持して、でもシュートは愛知県大会より強いと思うので、地道に上げていきたいと思います。自分の中での今の一番の課題はボールに慣れることなんです。県大会の準決勝からボールが変わって、準々決勝までは自分の一番のキックができていたのが、飛距離まで変わってしまって。そこはボールに慣れていないと話にならないところで、やっと慣れてはきましたが、少し重くもあるのでシュートにも力負けしないようにしないといけません。そこから技術やモチベーションを上げて、臨みたいと思います。大津高校さんはとても強いチームで、県大会までとは比較にならないぐらいだと思っているんですが、そこでも無失点なら本物です。まずは無失点を目指して、次の試合ではなく目の前の試合に向かって。まずは大津高校への対策をしっかり練って、一泡吹かせてやりたいな、と思っています」