【取材校】ヤンサカ編集部がキミの学校をZOOMで取材【募集中!】

2021年76校目の取材は、3年連続となる選手権出場を目指す岐阜の強豪・帝京大可児高校サッカー部だ!取材に協力してくれたのはキャプテンの関駿太郎選手。キャプテンになった経緯などを語ってくれたぞ!

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関 駿太郎
■ポジション:MF
■学年:3年
■身長/体重:175cm/73㎏
■前所属チーム:帝京大可児中学(岐阜)
■見てほしいプレー:「パスですね。ビルドアップが得意で、試合を作っていけるようなプレーを考えています。好きな選手はセルジ・ブスケッツ選手ですね。自分のプレーにも似ているところはあると思っていますし、攻守においてチームを落ち着かせるところをマネしたいと思います」

Q:まずは自分がキャプテンに選ばれた経緯を教えてください。
「経緯と言うと...まず僕は小学校、中学校とキャプテンをやってきていて、ここは中高一貫でつながっていることもありますから、僕が帝京大可児中学でキャプテンをやっていたということも大きいとは思うんです。中学校から一緒にやっている選手たちも多いので、彼らからの信頼もあってか、選んでいただいたところはあると思います。それに仲井監督は僕が幼稚園の頃から知っている人ということもあるので(笑)、そのあたりでも信じて任せてもらえているところがあると思います」

Q:キャプテンには慣れているところもあるんですね。
「キャプテンだから、と堅く思いたくはないというか、みんなでやっていくというスタンスが僕は良いと思っているので。みんなを頼るところは頼りつつ、という感じでやっています」

Q:それはキャプテンをやってきた中で得てきた考えなのか、誰か手本がいたとかそういうことなのでしょうか?
「手本というよりは、自分のタイプとして"ザ・キャプテン"ではないと思っていて。だから自分なりにできるキャプテンとは何かを考えてきた感じです」

Q:もともと人前に立つのが好きだとか、目立つのが好きだとか...
「むしろ苦手な方です(笑)」

Q:今のチームはそういう自分に対して、どんな反応な協力をしてくれますか。
「どうなんでしょうね。副キャプテンも手伝ってくれますし、声出しを積極的にしてくれる選手もいます。プレーで見せてくれる選手もいますし、助けられています」

Q:高校のキャプテンをやると決まって、自分の心境に変化などはありましたか。
「これまでやってきたこと、自分たちが信じてきたものを成長させたい、とは思いました」

Q:帝京大可児高校のサッカーのイメージや、学年による色もあると思います。今年のチームの何を大切にしたいと思っていますか。
「今年は去年に比べても、個の強さが特徴ではないと思うんです。だからこそ組織で守備も攻撃もできないと勝てない。ぼく個人的にも個の部分では相当弱いと思っているので、組織で戦うことを意識しています」

Q:逆に言えば去年は個の部分がかなり強かったと。
「そうですね。今年に比べると全然、1枚ではがせたり、1枚で奪えたりできましたけど、その分だけ今年はやっていて楽しいとも思っています。全員でサッカーをやっていく部分が」

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Q:去年になくて今年はある特徴などはありますか。
「そうだなあ...これ、という形がないというのはあるかもしれません。去年ならパターンみたいなのがあると言えばあったんですけど。今年はそういうことがなくて、それぞれの感覚で、いろいろな形で点を取ってきています。これ、という形がないぶん、何でもできる感じにはなっているところもあって、それは良さになっていると思います。良い意味でこだわりはないですね」

Q:チームにはJ1湘南に昨年から内定している鈴木淳之介選手がいます。彼の存在は影響も大きいですか。
「もちろんですね。僕は特にポジションが一緒で試合では組みますので、一番それを強く感じられるところはあります。負けたくないという思いもありつつ、吸収したい気持ちもあります。プロの練習から帰ってくると、その度にどんどん上手くなってくるんです。そういう意味ではチームに良い影響も与えてくれています」

Q:まだまだやっていくことはあると思いますが、ここからチームがやっていかないといけないこととは。
「強いチームとの差はその場でやっても埋まらないので、それこそ去年の選手権で青森山田とかと試合をして、そういう強いチームと試合をすると違いを感じるのは習慣だったり、日々のところであったりすると思います。その場でやっても仕方ないんです。でも僕らは練習の強度も全然ダメで、僕自身、この時期にケガして迷惑かけているので。最後、あとほんの少しですけど、後悔のないように練習から意識もってやっていけたらと思っています」

Q:負傷中とのことですが、いつ頃の復帰を考えていますか。(※10月上旬取材)
「肉離れしてしまったので、復帰が難しいケガなので、焦らないようにしたいです。トレーナーの方と話している中では、県の準決勝、決勝ぐらいで何とか復帰したいと照準を合わせているんです。この後もリハビリに行ってきます」

Q:それだと、チームメイトに何とか勝ち進んでもらわないといけないですね。
「そうなんです。勝ってほしいです。でもこれからプリンスリーグもあるので、一つひとつです。インターハイを落としているので、まだ全国とか言えるレベルではないですし、県の1回戦から全部突き詰めてやっていくことで、優勝できると思っています」

Q:先ほど言われた山田などから感じた"習慣"の違いというのは、もう少し具体的に言うと?
「ピッチ内ではもちろんそうですし、日ごろの練習から一つの球際に込める気持ちであったり、ポジション争いのところであったり。言い方は変ですけど、ちょっと荒っぽいぐらいに、削るぐらいの感覚で練習もやっていると思うんです。そのあたりがピッチ内のところで、ピッチ外で言えば顧問の先生などには挨拶のところだったり、強いチームはそういう部分もちゃんとしているよね、という部分でも指導してもらっています」

Q:そこには自分がキャプテンとして先頭に立って、ということもしていますか。
「そうなんですが、負けた試合のあとであったり、それこそ今年のシーズンが始まったばかりであったりの頃は、やっぱりみんな意識も高く強度も高くて練習も楽しかったんですけど、その継続ができないというか。どこかで何となく雰囲気が緩くなったり、という場面があることに対して、改善ができていないのは僕の責任と思っています。変えなきゃいけない部分です」

Q:声を出して引っ張る部分なども、自分が変わっていかなければならないと。
「そうですね、自分のタイプがこうだから、と言っている場合ではないです。勝つためにできることを本当にあと少しなんですけど、今までサボってきた分を。大学でサッカーをやらない、辞める選手もいるので、ずっと一緒にやってきたアイツらと、勝ちたいんです」

Q:あと1ヵ月ほどですが、選手権本番へ向けた部分ではどういうことをしたいですか。
「原点回帰で、一つひとつに全力でというところで、おごらず、その上で自分たちに自信を持てるように。本当に練習や日々の生活であったり、勝ちたい、という気持ちを表現できればと思います」

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