2022年16校目は三重の名門・四日市中央工業高校サッカー部!取材に協力してくれたのはキャプテンの野﨑竣太郎選手だ。
後編となる今回は、チームの現状や今年の目標などを教えてくれたぞ!

IMG_3755.jpg
野﨑 竣太郎
■ポジション:DF
■学年:3年
■身長/体重:172cm/65kg
■前所属チーム:ヴェルデラッソ松阪(三重)
■見てほしいプレー:「自分の特徴はプレースキックであったり、FWや対角に蹴れる左足キックが武器だと思っています。攻撃時には積極的に前に行ってのクロスも武器です。空中戦も自信があるので、身長的には高くないですが、自分よりも大きな相手にも勝つ自信がありますし、勝ってきました。好きな選手はポジションが少し違うんですが、前田直輝選手がとても好きです。もともとサイドハーフなんですが、カットインや左足でのボールの持ち方は見ながらプレーしていました」

Q:今年のチームはどのように見えていますか。
「前線の選手には本当に特徴があって、毎試合後ろから見ていて「これは点とれないな」と思ったことはありません。絶対にやってくれるという自信が僕ら後ろの選手にもありますし、前の選手も自信は持てていると思います。攻撃は自由にやっているところがあって、そこが特徴になっていると思います」

Q:サイドバックになったことで自分のプレーや景色にどのような変化がありましたか。
「個人的にはどのポジションでも嫌だなと思うことはないんです。後ろになったけど攻撃参加はできますし、いろいろと見えるので。自分の武器であるキックを活かせるポジションだと思います。キャプテンとして声をかける時にも全体が見えるので、前の選手たちが伸び伸びやっているな、とか見えていますね」

Q:しかし最終ラインとなると守備の負担も責任も増えますね。
「前をやっていた時にはボールを失なってもポジションは前で、今は失ったらリスクがあります。失点するとその重みを感じていますが、でもやっている以上は仕方がないですから、責任感を持ちながらやりたいですね。もし味方がそういったミスをしたならば、メンタル的な回復も含めた声掛けをするようにしています。自分はメンタルについては、ミスをしてもプレーが悪くても、自分で回復できるタイプなので。そういった役割もしていきたいです」

Q:失点に絡んだとなれば、キャプテンとして余計に責任を感じてしまったりはしませんか。
「でも、そんなに自分自身が自分を"キャプテンだ!"という感覚がないというか。そういうこともありつつ、責任感はあってもキャプテンだからというこだわりはないですし、自分の今まで通りという感じでプレーしているので、そこにかんしては深く考えてはいません。自分が思うようにやれば良いと思っているので」

IMG_3285.jpg

Q:伊室監督やコーチ陣とのコミュニケーションも増えましたか。
「いや、僕はもともとコーチ陣とよく話す方なんです。もしプレーで上手くいかなかったら、コーチたちはいつも学校にいるので、声をかけて話したりしています。今チームがこうなんで、どうしたらいいですかとか。悔しかったことで言うと去年、少し試合に出られない時期があったんです。それで『何であの時は使ってもらえなかったんでしょうか』と細かいところまで聞くようにということはしていました。コミュニケーションは常に取っていますね。それはキャプテンだからということではなく、前からそうでした」

Q:今年のチームの現状をどう捉えていますか。
「ニューバランスカップ、"裏選手権"という大会があったんですが、そこで全国の強豪校と戦ったんです。その時には攻撃の部分ではある程度通用したところがあったので、今は守備の部分であったり、個性の強い前線がフィニッシュに行くまでの精度であったり。個人だけでなくチームとしてのバランスをもっと整えていかないといけないです。あとはチームの雰囲気が、正直なことを言えば去年は少し良くないところもあって。今年は絶対全国に行かないとダメだと思って、チームの雰囲気を盛り上げていかないと、この先の苦しい時にそれを跳ね返せるパワーが出ないと思っています。そのために練習から盛り上げることを意識しています」

Q:では今年の目標は?
「まずはチームとしてインターハイ、選手権、県リーグの優勝と、プリンスリーグから落ちてしまったので昇格を目標にしています。個人としては自分も大学に進学してサッカーがしたいので、まず大学でも通用するようなプレーを、大学サッカーを見て勉強したり、体格的にもまだ細いので、もっとごつくなりたいです。大学でも通用する身体を作っていかないと。サイドバックが弱いとダメですからね(笑)。レベルの高い大学でやりたいので、そういう部分も意識していますね」

Q:このチームがサッカーでも、グループとしても良くなってほしい部分はありますか?
「やっぱり、自分には遠慮かないんですけど、もっと上手くいかない時の解決として、話し合えたらと思っています。今はそれがちょこちょこと出てきてはいるんですけど、まだ一部分だけなので。もっと全員がケンカするぐらいに言い合っても良いと思います。そこまでできるようになったらチームは良くなるし、プレーとしても良い場面が増えると思うので。そこにもっとこだわってやっていきたいと思っています。普段は仲が良いので、その仲の良さをうまくサッカーでも持ちながら、やる時はバチバチと。そうしたらもっと良いチームになっていくんじゃないかと思っています」

cp_banner1.jpg